弦楽四重奏、情熱の「再演」 福島でモルゴーア・クァルテット

独特な世界観に聴衆を引き込んだ「モルゴーア・クァルテット」=19日・福島市

 日本を代表する弦楽四重奏団「モルゴーア・クァルテット」の演奏会「演奏活動30周年Vol.4」は19日、福島市のふくしん夢の音楽堂で開かれた。4人が弦楽器でつくる独特な世界観に聴衆が引き込まれた。同音楽堂の主催、福島民友新聞社の共催。

 県内公演は28回目。福島市出身のビオラ奏者小野富士(ひさし)さん(元NHK交響楽団次席ビオラ奏者)、バイオリン奏者の荒井英治さん(元東京フィルハーモニー交響楽団ソロコンサートマスター)と戸沢哲夫さん(東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団コンサートマスター)、チェロ奏者の藤森亮一さん(N響首席チェロ奏者)が出演した。

 4人は「再演総選挙」と題してファン投票で選ばれた曲を披露。ドイツの作曲家ヒンデミットの「序曲『さまよえるオランダ人』下手くそな温泉楽隊が朝7時に噴水の周りに集まって初見で演奏したような」、ヤナーチェクの「弦楽四重奏曲第2番『内緒の手紙』」など、熱のこもった演奏を聴衆に届けた。

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