二十世紀梨「百年樹」 甘い実育て 湯梨浜、児童が大袋かけ

指導を受けながら丁寧に袋をかける児童ら=19日、湯梨浜町久見

 湯梨浜町久見にある二十世紀梨のシンボル「百年樹」の梨園で19日、東郷小の3年生40人が大袋かけ作業を体験した。児童らは順調に育つ梨の実に袋をかぶせ、9月の収穫に胸を膨らませた。

 百年樹は樹齢118年になる二十世紀梨の古木で、地元の梨農家でつくる百年会(山田喜光会長)が管理している。毎年、同校の児童らが袋かけや収穫を体験し、梨の育て方を学んでいる。

 この日の作業では、同町の農業改良普及員が「袋の底をたたいて猫の形になるように」と袋かけのこつを説明。児童らは百年樹の枝の下に入り、会員や普及員の指導を受けながら一つ一つ丁寧に大袋をかけていった。

 福井蓮斗さん(8)は「袋をかけるのが難しかった。大きくて甘い梨に育ってほしい」と成長を願った。山田会長は「もの作りの大変さを知ってもらいたい。将来、梨の生産に携わってくれる子が増えれば」と期待した。

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