ソウルで中日韓三国協力国際フォーラム 今後の協力を議論

ソウルで中日韓三国協力国際フォーラム 今後の協力を議論

 【新華社ソウル6月20日】中日韓の識者が参加する中日韓三国協力国際フォーラム(中日韓協力事務局主催)が18日、韓国・ソウルで開かれた。5月の第9回中日韓首脳会議からすぐの開催となり、会場に集まった各界の代表300人余りとオンラインで参加した数百人が「より明るい未来を形作るための協力の制度化および交流の促進」をテーマに議論を交わした。

 中日韓協力事務局の李熙燮(イ・ヒソプ)事務局長は、3カ国は複雑な情勢と世界的問題に共に対処する中で絶えず課題をチャンスに変え、中日韓協力が地域の平和と安定を守り、共に発展を図るための重要なプラットフォームになるよう推進してきたと指摘。将来に向けて引き続き開放と包摂、相互尊重、調和と共存の理念を堅持し、より多くの実務協力を進め、3カ国と地域の人たちの充足感を高めていくと表明した。

 フォーラムでは二つのセッションが設けられ、第1セッションは「共有する未来へのビジョン:過去の教訓と未来への道」をテーマに3カ国の関係者が中日韓首脳会議の成果を踏まえ、3カ国協力の方向性を探った。「デジタル・ネクサス:中日韓協力における相互認識低下に対する解決策を求めて」をテーマにした第2セッションでは、3カ国のデジタル経済専門家やソーシャルメディア(SNS)配信者、人工知能(AI)分野のリーダー、国連関係者がSNSなどのメディアが人々の認識に与える影響を探り、包括的なデジタルトランスフォーメーション(DX)を促進するための方策を示した。

 中日韓三国協力国際フォーラムは中日韓協力事務局が年1回開催する旗艦事業で、3カ国の政府や学術界、企業、メディアなど各界に対話の場を提供し、3カ国の政治関係と経済協力、社会・文化交流について踏み込んだ議論を行っている。(記者/陳怡、陸睿)

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