GKノイアーが好プレーで「守護神交代」を阻止 ドイツは2連勝で決勝Tに進出

存在感を示したノイアー(ロイター)

欧州選手権1次リーグA組第2戦(19日=日本時間20日、ドイツ・シュツットガルト)で7大会ぶり4度目の優勝を狙う開催国のドイツはハンガリーを2―0で下し、2連勝で1次リーグ突破を決めた。

前半22分にMFジャマル・ムシアラ(バイエルン・ミュンヘン)が先制点をマークすると、後半22分にキャプテンのMFイルカイ・ギュンドアン(バルセロナ)が加点した。ハンガリーの速攻に苦しみながらも無失点で勝利した。ユリアン・ナーゲルスマン監督は「我慢しなければならない瞬間もありましたが、それは成熟過程です。11月だったら勝つことはできなかったでしょう」と語った。

一番乗りで決勝トーナメント進出を決めたドイツは大会最多17試合出場で元イタリア代表ジャンルイジ・ブフォンに並んだ守護神のGKマヌエル・ノイアー(Bミュンヘン)が好パフォーマンスを見せた。序盤から積極的なプレーで失点を防ぐと、前半26分にハンガリーのMFドミニク・ソボスライ(リバプール)のFKをビッグセーブするなど、何度かあったピンチを防いだ。

ノイアーは大会前のギリシャ戦でシュートをキャッチミスし失点。Bミュンヘンのメンバーとして臨んだ欧州チャンピオンズリーグ準決勝レアル・マドリード戦でもキャッチミスし、敗退したことから第2GKマルクアンドレ・テアシュテーゲン(バルセロナ)との交代論が出ていた。ただ初戦スコットランド戦を含めてチームを救う大活躍で「世界ナンバーワン」の実力を証明した。

同じA組のスコットランドはスイスに1―1で引き分けた。B組のクロアチアはアルバニアに2―2のドロー。1分け1敗で決勝トーナメント進出が厳しくなってきた。

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