海保巡視船から燃料が海に流出 漁業被害などなし 長崎・対馬

油が流出した巡視船「らいざん」=対馬市、厳原港

 19日午後0時40分ごろ、長崎県対馬市の厳原港で、対馬海上保安部の巡視船「らいざん」(195トン、江島憲一船長)から油が海に流出した。同保安部によると、漁業被害などはなかった。
 同保安部によると、らいざんが着岸し、陸上から燃料を搭載する準備作業をしていたところ、乗組員が船の燃料タンクのバルブ操作を誤り、燃料油を流出させた。油は船の周辺に縦約10メートル、横約10メートルの範囲で海に浮いたが、同保安部の船が攪拌(かくはん)するなどして約1時間半後に消えた。
 当時らいざんには15人が乗っていたが、けが人はいなかった。同保安部が詳しい原因を調べている。同保安部は「流出させたことをおわびする。原因を確認し、再発防止策を徹底する」としている。

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