青森県大鰐町の大規模火災で実況見分

火災現場で被害状況などを調べる弘前消防本部署員ら=20日午前9時50分ごろ、大鰐町大鰐

 19日午後、青森県大鰐町大鰐の住宅地で住宅など少なくとも12棟が全半焼した火災で、黒石署などは20日午前、火災現場で実況見分を行い、出火原因や被害状況などを詳しく調べた。

 同日午前9時過ぎ、規制線が張られた現場で、黒石署員や弘前消防本部の署員らが全焼した建物跡などを調べ、火元とみられる製材所の関係者らから話を聞いていた。

 近くの住人らは東奥日報の取材に「火災発生時、爆発音が聞こえた」「時折、強く吹いていた風に乗って飛び火したのではないか」などと話した。

 町は被災者を受け入れるため町総合福祉センターに避難所を開設しており、同日午前10時現在、4人が避難している。

 黒石署によると、火災は19日午後0時半ごろ発生し、鎮火まで約7時間かかった。けが人は確認されていない。木造一部2階建ての製材所の作業場を全焼したほか、少なくとも11棟を全半焼した。弘前消防本部や町によると、被害は計18棟に上るという情報もある。

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