今話題の「AI PC」、日本HP『Envy x360 14』 そのコンバーチブルボディは仕事使いにも最適だった

どの分野でも毎日のように耳にするようになった「AI」。その進化はすさまじく、仕事の減少の影響が心配されながらも、AIを駆使すれば今よりもっと便利になるものも多いように思う。

AIをうまく活用していく力の方が問われているようにも感じるが、そんななか今回試してみたのがHPの『Envy x360 14』だ。AIエンジンを搭載したCPUを搭載しており、高いAI処理能力を実現。AIに最適化した最新技術で、仕事も趣味も高いパフォーマンスを発揮できる。

日本HPは個人向けノートパソコン「Envy」シリーズの新商品を発表し、14型モデル『HP Envy x360 14fc(インテル)』、『HP Envy x360 14-fa(AMD)』と16型モデル『HP Envy x360 16-ac』を発売開始した。そのいずれもAIエンジンを搭載している。ボディにアルミニウム素材を使用したスタイリッシュなモデルだ。

共通の仕様としては、OSは「Windows 11 Home」をプリインストール。本体サイズは313(幅)×16.9(高さ)×217(奥行)mmで、重量は約1.39kg。薄型ボディでありながら堅牢で、美しいデザインも魅力的だ。ボディカラーはメテオシルバーとミッドナイトブルーの2色から選ぶことができる。 『Envy360 14』は、たとえば動画編集ソフトAdobe Premiere Proで「文字起こし」は従来機種に比べると約27%の時間短縮が可能。画像生成AIソフト『Stable Diffusion』での「テキスト→画像生成」も従来機種より約70%も時間短縮が可能になった。
時間軸は変わってないのに、現代は常に時間におわれて忙しい。煩雑な作業も可能な限り、スマートで端的に終わらせたい。Copilotキーを押すだけで、仕事や生活に役立つAIコンパニオンをすぐに起動できる。

使ってみると便利な機能が多く、たとえば撮り溜めた動画もAIによる自動編集が可能、ブログはAIが最新情報を基に記事のプロットを作成してくれるといった具合だ。大まかに作成してもらったら、あとは自身でチェックし手直しするだけという高速処理が可能。

料理であれば流行の食材や調理方法、装飾などの情報をAIに伝えれば、新しいペアリングやレシピの可能性を示唆してくれるというから驚きだ。しかも高速で安定したパフォーマンスを発揮してくれるから、安心して毎日使うことができそうだ。

そして大きな特徴がくるっと回転するコンバーチブルデザイン。ノートブックモードだけでなく、タブレットモード、テントモード、スタンドモードの4つのスタイルに対応。タブレットモードは別売りの専用のペンが必要ではあるが、ペンだけでなくタッチでの直感操作ができるのが良い。

奥行きが狭いスペースでも使えるテントモードや動画視聴に便利にスタンドモードで、仕事のみならず趣味もより楽しむことができる。サウンドは「Poly Studio」のサウンドシステムを採用しているため、オンライン会議や動画等の視聴時にもクリアなサウンドで楽しむことができる。
また、最大で15時間のバッテリー駆動で、急速充電機能も付いているため外出先や出張先、急いでいる時なども安心の機能。Thunderbolt4を搭載しているため、対応機器に接続すれば最大40Gbpsでのデータのやりとりができ、DisplayPortに対応しているため外部に映像出力が可能。インテルUnisonも搭載しているため、煩わしいデータ転送もワイヤレスで行うことができ、スマホとのデータ転送やテキスト送信、スマホの受信・通話もPC上でできる。

スマホと同じく、Windows Hello対応でログインは顔認証でOK。オンライン会議後に心配なカメラの切り忘れ防止も付いており、スイッチを使ってカメラをオフにしておけば自分でオンにしない限りカメラは使用できない。

また、画面から離れるとロックがかかり、画面前に戻ると起動するAIによるセキュリティ機能も嬉しい。視線を外すと画面を暗くもしてくれて、長時間の作業や仕事にも配慮した細やかな機能でより快適な時間を過ごせそうだ。購入から1年間の無料のサポートサービスで使い方は相談も可能。写真や動画も送って問題点を解決し、技術サポートエンジニアによるサポートも充実している。

今回レビューして体感したのは、AIに仕事が奪われるなどの話もあるが、裏を返せばうまく活用することで仕事も趣味もより充実したものになるのではという予感。これから本格化する「AI×PC」時代が楽しみでもある。
(文=カマタユキコ)

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