TOTO、システムバスのフラッグシップ商品をフルモデルチェンジ

システムバスルームのフラッグシップ商品「SYNLA(シンラ)」をフルモデルチェンジし、8月に発売する。2018年以来6年ぶりのフルモデルチェンジとなる。「上質をつむぐ。心をほどく」をコンセプトに、身体を包み込む柔らかな曲線の「ファーストクラス浴槽」はそのままに、さまざまなアイテムを進化させ、「癒し、居心地、ゆとり」のいう3つの価値を提案する。

リニューアルの背景の一つがニーズの多様化。同社によるとバスルームに対するニーズは、「清潔に保ちたい」、「手入れがしやすい」、「手入は素早くしたい」という3項目が不動のニーズとしてある一方、近年、「リラックスしたい」、「リフレッシュしたい」というニーズが強まっているという。

こうしたニーズを踏まえ、アイテムの心地よさをあらためて追求した。新開発の「カームベンチ」は、L字型背もたれと広い座面で構成され、接触面積を増やして身体にかかる負荷を軽減、シャワー、ボディケアなどさまざまなシーンで活用できる。また、「コンフォートウェーブシャワー」は、これまでの「コンフォートウェーブ」と「ウォームピラー」に加え、ウルトラファインバブルを含む「ナチュラルケアミスト」を追加した。

一方、上質感の進化も大きなテーマ。インテリアのトレンドは木や石といった自然を感じる素材をアクセントとして使う傾向が強く、家の中でも自然を感じられるようなカラーや素材を取り入れた空間づくりが人気だ。

こうしたなかで「ほっカラリ床」を見た目、踏み心地ともに「やわらかさ」にこだわり、パターンとカラーを全面的に刷新した。触れたくなるような質感の「布調」と、自然素材をモチーフとした「石調」の2パターン、それぞれ5色をラインアップした。壁柄も自然の素材感を取り入れ、凹凸やツヤのある柄を揃えている。また、浴槽にはインテリアトレンドのブラウン系カラーを取り入れ、「エレノアマローネ」を新たに追加した。

2023年度の日本住設事業における売上高4731億円のうち浴室は1106億円と1/4を占め、ウォシュレットや衛生陶器を上回る。その浴室のフラッグシップ商品が「SYNLA」。今回のリニューアルを機にさらに販売を加速させ、新築、リモデルあわせて2026年度に年間1万8000台の販売を目指す。

心地よさ、上質感を進化させ「SYNLA」をフルモデルチェンジ

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