【今が〝旬〟~このレーサーに乗れ~】福田宗平 7月からA1初昇格「やっとスタートライン。これから…」

福田宗平

◇福田宗平(34)大阪支部110期

2024年後期適用勝率でキャリアハイの6・47をマーク。7月からのA1初昇格を決めた。

2012年5月に住之江でデビューし、その年の8月に初勝利。2013年6月には鳴門で初優出初Vを飾った。110期では優勝一番乗りと順調にステップアップ。層の厚い大阪支部の中でも将来を嘱望される存在だったが、以降はB1とA2の往復が続いていた。

長い苦節を乗り越えたかのようにも見えるが、自身は「あんまり意識はしてない。まあこれからやと思ってます。A1やから良しじゃなくて、やっとスタートラインというか、これからやなという感じですね」とサラリ。しっかりと前を見据えている。

今年は出場14節中、12節で予選を突破し、3優出。6月の鳴門では約7年半ぶりVを決めた。「調整面で割と当たっているいうか、うまくハマっているというのはあります。自分の形というのは全然なくて、基本もらった人のベースから考えるという感じなんですけど、その節その節でうまく行った感じはしますね。どのレース場でも戦える足にはなってます」と調整面で的確に対応できていることが結果につながっている。

その一方で「夏場がいつも成績が悪くてあんまり出せてるイメージがない。そこをどう乗り切るかが今の自分の課題ですね」と課題もある。

「湯川(浩司)さんに以前、夏場のペラを教えてもらったので、今年はそれを試していこうかなと思ってます。もともと佐野(隆仁)さんが師匠で、そこから田中(信一郎)さんになって、今は湯川さんのペラグループでお世話になってます。ちょっと複雑なんですけど、それぞれ皆さんからアドバイスをもらえる。師匠が多いといろんな人から教えていただける。僕にとってプラスになっているし、先輩方の存在はすごく大きいと思います」と強豪ひしめく大阪支部のメリットを存分に生かしている。

A1昇格でG1など記念のあっ旋も増える。2019年9月・三国PGⅠヤングダービーで7走3勝2着1本3着2本と好走し優出(3着)の実績もある。「GⅠと言っても大阪支部は席が少ないので…(笑い)。でもヤングダービーでもある程度結果を出せたし、そういうチャンスがあったらしっかり結果を出したい」と意気込む。「1回きりのA1じゃなく、この成績をキープしていくことが目標です」。さらに腕を磨いてA1キープはもちろん、その先のGⅠ、SG戦線での活躍を目指す。

☆ふくだ・しゅうへい 1989年11月30日生まれ。大阪支部の110期生。大阪府出身。2012年5月に住之江でデビュー。同年8月に初勝利。2013年6月の鳴門で初優出初優勝。通算3V。同期には村上遼、上條暢嵩、白神優、河野大、三浦敬太、喜多須杏奈ら。

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