住宅火災で逃げ遅れた男性を救助、74歳と82歳の2人に感謝状 「1人ではできなかった」

火災のあった住宅から必死で男性を救助した様子を振り返る川原さん(右)と永德さん=城陽市消防本部

 京都府城陽市富野で4月中旬に住宅が全焼した火災で、地域でボランティア活動に取り組む2人の男性が人命救助に活躍した。逃げ遅れた男性は脚が不自由で、命に危険が及ぶ可能性もあったといい、市消防本部は2人に感謝状を贈った。

 永德光博さん(74)と川原和彦さん(82)。火災当日の午後1時前、永德さんは住宅から立ち上る煙を発見し、妻に119番を頼んだ。川原さんも畑作業を切り上げて現場に駆け付けた。2人は1階の掃き出し窓からはい出ようとしていた50代の男性を必死で引っ張り出し、消防が到着する前に安全な場所まで運んだという。

 同本部で南郷孝之消防長から感謝状を受け取った2人は「ほんの数分で赤い炎がぶわっと上がった」「1人では到底救助できなかった」と緊迫した当時の様子を振り返っていた。

© 株式会社京都新聞社