九州南部 20日(木)夜~21日(金)午前中 「線状降水帯」発生のおそれ 土砂災害に厳重警戒

大雨時の注意点

 九州は、あす21日(金)にかけて大雨のおそれがあり、南部は今夜~あす(金)午前中にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性がある。土砂災害に厳重に警戒すると共に、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要だ。

夜間に状況悪化のおそれ

九州の雨の予想

 梅雨前線に伴う発達した雨雲が、九州に次々と流れ込んでいる。このため、九州はきょう(木)午後も局地的に激しい雨が降る見込み。とくに宮崎県、鹿児島県(奄美を除く)は、低気圧が通過する今夜~あす(金)午前中にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性がある。土砂災害に厳重に警戒すると共に、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要だ。夜間に周囲の状況が大きく変わるかもしれないので、明るい時間帯のうちに大雨への備えを確認しておきたい。

21日(金)にかけての時系列天気

 四国はきょう(木)昼過ぎから雨の範囲が広がり、あす(金)昼前まで太平洋側で雨脚が強まりそうだ。中国地方も雲が広がりやすく、今夜は山陽を中心に雨の降り出す所がある見込み。近畿はあす(金)の早い時間から昼すぎまで、雨の所が多くなりそうだ。東海や関東南部もあす(金)日中は、予想以上に雨雲が広がる可能性がある。あす(金)は晴れ間が多い北陸や東北で、気温が30℃を超える所がある見込み。

週末は広く雨に

22日(土)と23日(日)の雨の予想

 22日(土)は東日本や東北で、うす日が差す所もあるが、西日本から再び雨の範囲が広がりそうだ。九州だけでなく中国地方でも雨の強まる所があり、23日(日)にかけて東日本でもまとまった雨が予想される。雨雲の発達具合や位置によって、強い雨の範囲が変わってくるため、今後も最新の気象情報を利用するようにしたい。

(気象予報士・高橋和也)

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