「きゅうりは栄養ない」ってホント? 野菜ソムリエに聞いた“栄養素とおいしい食べ方”

きゅうりには.....栄養「ある」「ない」どっち?

冷やし中華や酢の物、浅漬け.....夏に食べたくなる“さっぱりメニュー”によく使われるのが「きゅうり」。成分がほぼ水分で低カロリー、さらに体を冷やす効果も期待されるため暑い時期にぴったりの野菜と言われている。しかし、「ほとんどが水」「カロリーが低い」ということから“栄養がない”との噂も。実際のところ、どうなのだろうか?

【写真】意外!? 実は炒めるのもオススメ 見た目も食欲そそる「きゅうり」のおかず

神戸市にある産直市場「ナナ・ファーム須磨」の野菜ソムリエ・神垣さんに話を聞いた。

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「きゅうりの栄養価は決して低くありません」と神垣さん。カリウムやビタミンCなどの栄養素をしっかり含んでいるという。

【カリウム】塩分量を調整する利尿作用があり、むくみ予防につながる。
【ビタミンC】美肌効果をもたらす。この時期のきゅうりは太陽光をたくさん浴びており、他の季節のものよりもビタミンCが豊富。

また、皮の部分を中心に含まれるベータカロテンは抗酸化作用があり、免疫機能の向上も期待されているとのことだ。

味噌などの調味料をディップしてかじったりサラダにしたりと主に「生食」しがちなきゅうりだが、ごま油で炒めてもおいしのだそう。「使い勝手がよく、食卓に欠かせない野菜のひとつではないでしょうか。夏の旬野菜でもあるので、きゅうりで暑さを乗り切ってほしい」と神垣さんは言う。

きゅうりにも様々な種類があるといい、神垣さんが注目しているのは「四葉きゅうり」。 他品種よりも少し大きく表面のイボがしっかりしており、パリパリとした歯切れの良い食感が特徴なのだとか。少し短い「マイクロきゅうり」などもあり、料理の用途によって使い分けるのがおすすめとのこと。

「市場では、曲がったり大きく育ち過ぎた“規格外きゅうり”が格安で入荷されることもあります。形を重要視せず、どんな風に料理するのか工夫さえできればかなりコストパフォーマンスが高い食材と言えます」(神垣さん)

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「むくみ予防・美肌・抗酸化」という素晴らしい効能を持つきゅうり。この夏は積極的に摂ってみるといいかもしれない。

※ラジオ関西『Clip月曜日』6月3日放送回より

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