「いま僕はココにいます」Vol.192 オランダ編

今週はオランダ航空会社KLMの大会。星野陸也選手(右)も欧州に帰ってきました

人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・30歳。2012年のプロデビューから活躍の場を海の向こうに求め、キャリアで足を運んだ国と地域の数は実に70に到達した。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこう。

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プロゴルファーの川村昌弘です。
いま僕はアムステルダムにいます。

ドイツ・ハノーファーで民泊しました

今週のDPワールドツアー(欧州男子ツアー)はオランダでの「KLMオープン」。5月に入って欧州本土での試合が続き、ベルギー、ドイツ、スウェーデンとめぐって来ました。

僕の出場試合は2週ぶり。スウェーデンでの「ボルボ スカンジナビア・ミックス」を終えて、1週のオフはずっと借りっぱなしのレンタカーとともに、ドイツでオフを過ごしました。休みなしで走ると約10時間かかる道のりを1週間かけて“刻んで”オランダに入ったんです。

ドイツで借りたハノーファーの宿のジャグジー

最初の3日は中央部のハノーファーという街の郊外で民泊。人里離れた森の中、“田舎を楽しもう”という意気込みで、ジャグジー付きのお家をインターネットで探しました。少しゴルフを離れて森林浴でゆったり。連戦の疲れを癒しました。

デュッセルドルフでは毎年そばをいただきます

残りの4泊はオランダやベルギーとの国境線が近い、西部デュッセルドルフの都市部に滞在しました。以前にも紹介したように日本人が多くいる街で、調整がてら川沿いをジョギング。恒例になったそば店にも立ち寄り、エネルギーも満タンです。

オランダのザ・インターナショナル

試合会場はことし、ザ・インターナショナルというゴルフ場に変わりました。アムステルダム空港のすぐ近く。昨年までのベルナルデュスゴルフはアムステルダムから少し距離があったので、今回のアクセスは最高です。

池も多いレイアウト

各ホールの間が背の高い木々ではなく、ブッシュでセパレートされているコース。ラフの幅が必ずしも大きくなく、ショットを少しでも曲げたらトラブルになりそうで、視覚的にもあまり広くありません。フェアウェイはうねうねしていてリンクスにも近い雰囲気。グリーンの横の池も効いていて、距離は特別長くありませんが、しっかり狙ったところに打てないと大変だなという印象でした。

先週のメジャー「全米オープン」に出場していた星野陸也選手が、欧州ツアーにも本格的に復帰してきました。気胸という病からカムバックしてひと安心。また一緒に戦えることをうれしく思います。

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