鈴与シンワート、「S-Port Cloud V」シリーズでRed Hat Enterprise Linuxを提供

by 三柳 英樹

鈴与シンワート株式会社は20日、クラウドサービス「S-Port Cloud Vシリーズ」で、Red Hat Enterprise Linux(以下、RHEL)の提供を開始すると発表した。

S-Port Cloud Vシリーズは、自由度と信頼性を両立させたIaaS環境を提供するクラウドサービス。契約単位ごとに仮想データセンター環境を用意し、標準メニューの全プランに対して専用ポータルサイトを提供する。ユーザーごとに個別設定する仮想占有ファイアウォールを提供し、クラウドサービスのITインフラ基盤は共有ファイアウォールで防御する。

なお、CentOSはRHELのソースコードをもとに作られたオープンソースのLinuxディストリビューションで、RHELとの互換性や無償で使用できるという点から、S-Port Cloud Vシリーズのユーザーでも広く利用されてきたものの、多くのユーザーが利用しているCentOS 7が、2024年6月30日にサポート終了となり、各ユーザーは後継のOSへの移行が必要となったとのこと。

そこで鈴与シンワートは、後継OSの候補として、無償で利用可能なRocky LinuxやAlma Linuxを先行して準備していたが、将来にわたり安定した開発環境の元で提供されるRHELの提供を決定したと説明。この決定により、S-Port Cloud Vシリーズのユーザーは、CentOSの後継として信頼性と安定性の高いRHELを使用できるとしている。

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