米エクソンなどのLNG輸出プラント、破綻請負会社の切り離し要請

[ヒューストン 19日 ロイター] - 米テキサス州の液化天然ガス(LNG)輸出プラント「ゴールデンパス」で、主要な建設請負企業ザカリー・ホールディングスが先月、連邦破産法11条の適用を申請したのを受け、事業権益を所有する米石油大手エクソン・モービルとカタール国営石油会社カタールエナジーは18日、ザカリーを5日以内に事業から切り離すよう破産裁判所に要請した。

ザカリーは、コストが大幅に超過したとして破産法の適用を申請し、100億ドル規模のプロジェクトは建設が途中で止まっている。

エクソンとカタールの合弁事業であるゴールデンパスは裁判所への提出書類で、ザカリーがEPC(設計・調達・建設)義務の履行を中止し、数千人の労働者を解雇して下請け業者への支払いも停止したと指摘。一部建設済みのプロジェクトがさらに悪化するのを防ぐため、ゴールデンパスが直ちに契約を引き継いで建設を再開できるようにする必要があると訴えた。

ザカリーの広報担当者は声明で、同社が建設で果たした役割に対する「公正で適切な対価」を望むとした。

ゴールデンパスは年内に稼働を開始する見通しだったが、今のところ完工日程が更新されていない。

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