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秋田県湯沢市の特産「三関さくらんぼ」の生産者が19日、県庁を訪れ、急な暑さなど天候不良に負けずおいしいサクランボを出荷したいと意気込んだ。
県庁を訪れたのは、湯沢市で三関さくらんぼを生産するJAこまち桜桃部会の高橋信治部会長など10人。
三関さくらんぼは、昼夜の寒暖差で大粒で濃厚な甘さに仕上がり、首都圏の市場でも高い評価を得ている。
今シーズンは春先から好天に恵まれ、生育は順調かと思われたが、高橋部会長は「先週だいぶ気温が高く、生育が一気に進んだ。出荷作業に追われている状態」と報告。
暑さで実が成熟しすぎて出荷できなくなるケースが増えているほか、昨夏の猛暑の影響で、2つの実がくっついてしまう双子果も多くなっているという。
当初、豊作だった2023年を上回ると見込んでいた出荷量は、平年並みにすら及ばない可能性が出てきたが、品質について生産者は太鼓判を押す。
高橋部会長は「雨が少なかったので甘さが十分乗ってきていると思う。選果選別をきっちりして、三関さくらんぼを食べた人が満面の笑みになるよう、たくさん送ってあげたい」と、笑顔で今後の出荷作業への意気込みを語った。