現地時間６月20日にアメリカで開幕するコパ・アメリカ2024で連覇を狙うアルゼンチン代表は、グループステージ初戦でカナダと対戦する。
前回大会でブラジル代表のネイマールとともに大会MVPに輝き、得点王を獲得したリオネル・メッシ擁するアルゼンチンは、優勝候補の最右翼だ。
今大会で代表引退を表明しているアンヘル・ディ・マリアや22年のカタール・ワールドカップ（W杯）を制したメンバーに加え、マンチェスター・ユナイテッドで台頭した19歳のアレハンドロ・ガルナチョなどがメンバー入りしている。
なかでもサプライズ招集としてファンの注目を集めてるのがヴァレンティン・カルボーニだ。
今年３月の強化試合で代表デビューを飾った19歳の左利きの攻撃的MFで、視野の広さを活かした正確なパスと細かいステップからのドリブルが得意な10番タイプ。運動量も豊富で守備でも怠らず、チームへの貢献度が高い選手である。
大会直前の６月15日に行なわれたグアテマラとの強化試合で、４－４－２の右サイドハーフで代表初先発すると、サイドで起点となるボールキープや正確なパスを見せつつ、縦へのドリブル突破からPKを獲得するなど積極的な仕掛けで攻撃を活性化させた。
試合後、メッシは19歳のヤングスターをこう称賛した。
「アンダー20代表のときから知っているが、大きく成長して以前とは別人だ。信じられないほどのクオリティを持っている。彼には素晴らしい将来が待ってる」
14歳の時にラヌースからイタリアのカターニャの下部組織へ移ったカルボーニは、翌年にはインテルのアカデミーへと移籍。17歳でセリエAデビューを飾った。23－24シーズンはモンツァへレンタルされると31試合に出場して２ゴール・４アシストをマークしている。
レンタル先で成長を遂げたカルボーニの去就は、保有元のインテル次第だ。未来のスター候補を手元に置いておくのかそれとも売却するか。
インテルの専門メディア『FC Inter News』は、今夏にカルボーニが売りに出されれば、買い手が見つからないことはないと伝えている。続けて、クラブは3000万ユーロ（約51億円）以上の移籍金を望んでいるようで、コパ・アメリカで活躍すればもっと上がる可能性もあると報じた。
コパ・アメリカ2024のオープニングゲーム、アルゼンチン対カナダ戦は、日本時間６月21日の午前９時にキックオフ予定だ
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
