2代目「ちゅらゆめ号」デビュー 宜野湾・移動図書館 市民に読書の喜び運ぶ

2代目の移動図書館ちゅらゆめ号のお披露目に集まった宜野湾市民図書館の歴代館長ら関係者=7日、宜野湾市民図書館(同館提供)

 宜野湾市民図書館(金城広郁館長)の移動図書館2代目ちゅらゆめ号のお披露目が7日、同図書館で行われた。

 移動図書館が始まって以来、23年間走り続けてこのほど引退した初代車両よりは小さめで、蔵書は従来の3千冊から1500冊に。よりすぐりの本を載せてさっそく8日にデビューし、市内の学校や公民館など25のステーションを巡り、普段市民図書館には来づらい住民に読書の喜びを届ける。

 7日は仲村宗男市教育長や歴代の図書館長らが集まり、2代目の活躍を願った。実際に稼働すると道路を走っている姿以外はなかなか見られないことから、偶然訪れた市民らは興味深そうに見入っていた。

 壁面に市民図書館のシンボルマーク「笛吹きキジムナー」(与那覇朝大さんデザイン)を大きく配置し、貸し出しカウンターもある。頻繁な入れ替えで子どもから高齢者までさまざまな世代に向けた本選びをしていくという。

 昨年の年間利用者は約4400人。入庁してすぐ移動図書館の担当に配属されたという市教育委員会の比嘉高志奉仕課長と、23年で8万5406キロを走った初代ちゅらうみ号は“同期”に当たるという。「最後はいつ止まるかという感じだったが、引退ぎりぎりまで走ってくれた。こんなに長く走った移動図書館車両はあまりないのでは。本当にご苦労さまでした」とねぎらった。 

(石井恭子)

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