電車ゴルファーに朗報! キャディバッグの配送料金が一般的な料金の約半額の配送サービスがあった

(撮影:ALBA)

さまざまなサービスの価格高騰に苦しむ庶民の味方のようなゴルフ宅配サービスが、話題になっている。(株)シクロエクスプレスの『らくらく宅配ゴルフ』がそれだ。地域によって料金は違うが、東京を拠点に考えると、送り先が関東なら片道1300円(往復2600円)。40年前にゴルフバッグの宅配を始めたパイオニアであるヤマト運輸では、同じ条件で片道2510円(往復4920円、持ち込みの場合は100円引)と、他社と比較するとその安さが際立つ。

もともとはスポーツ自転車を輪行箱(自転車輸送用の段ボール箱)に入れて配達するサービスを行っていた同社がゴルフの宅配を始めたのは「数年前から」(担当者)。利用者が増えているのは、昨年あたりからだという。
 
特にキャンペーンやPRをしたということもなく「口コミでお客さまが増えてきたんです」とのこと。諸物価高騰の折、少しでも節約したいというユーザーの気持ちの反映だろう。なぜ、こんなに安くできるのか。その肝については答えられない、とのことだったが、同社を取材すると他の話から見えてくるものがあった。
 
同社は「運送業ではなく(サービスの)手配をしている会社です」とのこと。これが大前提だ。トラックもドライバーも持たず、運送のオペレーションに専念していることが、強みとなっているようだ。
 
ユーザーはスケジュールを吟味して計画的に利用する必要がある。申し込みもクレジットカードによる支払いもすべてウェブから。離島を除き、基本的にどこにでも集荷に来てくれるが、集荷も、遅い時間以外なら当日が一般的だが、こちらのサービスは翌日集荷。自宅あるいは次のゴルフ場に届くのも当然遅くなる。
 
ゴルフバッグの宅配という日本独自のサービスの恩恵を受けているゴルファーは多く、ツアー会場を週替わりで移動するプロたちの利用も増えている。女子ツアーでは昨年7月からヤマト運輸と連携し、ツアー専用の輸送サービスを始めた。
 
今年4月からトラックドライバーなどの労働環境改善によって生じている『2024年問題』。さらにガソリンを始めとする諸物価高騰の中、工夫してゴルフを楽しむ。そんなゴルファーたちの間で口コミは広がり続けている。(文・清流舎小川淳子)
 
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