免許を取得して車を見ていたら「諸費用」と見かけました。諸費用ってどれぐらいかかるのですか?

車の購入にかかる主な諸費用

車の諸費用とは、車両本体の価格以外を広く指す用語です。車を購入する際に「本体価格+諸費用」といった表示をよく見かけますが、具体的な諸費用は下記になります。

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・自動車税種別割
・自動車税環境性能割
・自動車重量税
・自賠責保険料
・自動車保険(任意)
・車庫証明証紙代
・検査登録
・リサイクル預託金
・納車費用
・オプションなど
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諸費用の相場は車両本体価格の10~20%程度といわれており、100万円であれば10~20万円程度が目安となります。

車の諸費用を具体的にチェック

本項では、車の諸費用についておおよその金額を紹介します。今回は、トヨタ「プリウス」の最上位グレードである「Z」を例に見てみましょう。プリウスZの場合、車両価格の370万円に下記の諸費用がかかります。

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自動車税種別割:2万7000円
自動車税環境性能割:0円
自動車重量税:0円
自賠責保険料:2万4190円
販売諸費用:7万760円
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現行のプリウスはエコカー減税対象車に該当するため、重量税は2度目の車検までかかりません。また、環境性能割においても非課税です。エコカーで減税を受けられるものの、諸費用としては12万円程度かかる見込みです。

車の諸費用で節約できるポイント

本項では、車の諸費用で節約できるポイントを紹介します。車の購入にかかる費用をできるかぎり抑えたい場合は、下記項目の手続きを自分で行うと節約できます。

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・納車費用
・車庫証明代行手数料
・希望ナンバー申請代行手数料など
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車を自宅まで納車してもらう場合、納車の費用が別途かかります。そのため、自分で車を取りに行ける場合は、ディーラーや販売店まで取りに行くと費用を抑えられるでしょう。

また、車庫証明代行手数料も自分で最寄りの警察署に行き、手続きを行うと負担を抑えられます。

ただし、車庫証明は申請と受け取る時間が平日と決められているため、なかなか休みを取れない場合は販売店に依頼する必要があるでしょう。さらに、希望ナンバーをつけたい場合も手数料がかかります。ナンバーに希望がない場合は費用を抑えられます。

車のオプションも諸費用に

車購入時の追加費用として、注意したいのがオプションです。購入前にメーカーのカタログの金額だけを見ていて、「オプション代を加味しておらず、気がついたら数十万円高くなっていた」ということも多くあります。本項では、諸費用として注意したいオプションについていくつか紹介します。

ボディーカラー

車はボディーカラーによって、追加料金がかかることがあります。オプションのボディーカラーは、通常の塗装だけでなくパール塗装を行ったり、クリア塗装を追加で行ったりするためです。

また、近年は車のボディーカラー展開も豊富なため、ツートンカラーのおしゃれな車種も見られます。その場合も、別途追加料金がかかるため注意しましょう。

インテリア

フロアマットやラゲッジのトレイなどをつける場合も、1~3万円程度費用がかかります。

特に、アウトドアで車を使用する機会が多い方や、子どもが汚してしまうことを懸念する方はつけておくと車をきれいな状態に保つことができます。

専用のパーツ

車種によっては、別途専用パーツをつけられるメーカーもあります。スポーティーなデザインやラグジュアリーなデザインなど、車をワンランクアップさせたい場合の選択肢です。しかし専用パーツをつけると、別途数万~数十万円と費用がかかる場合があります。

車は諸費用を加味して予算を用意しよう。

車は大きな金額の買い物になるため、できるかぎり正確な予算を見積もりが欠かせません。そのためには車両の代金だけでなく諸費用を考えたうえで予算を決定し、適切な車の選択が求められます。

初めて車を買う場合、購入費用に見通しが立たないこともあるでしょう。その場合はWeb見積もりの活用や、実際に販売店に行き具体的な金額を算出してもらいましょう。

出典

国土交通省 自動車関係税制について(エコカー減税、グリーン化特例 等)
トヨタ自動車株式会社 トヨタ 見積りシミュレーション プリウスZ

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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