前線補強を望むミラン、デパイのフリー獲得を検討か…アトレティコとの契約は今夏で満了

ミランがアトレティコ・マドリードとの契約満了が迫るオランダ代表FWメンフィス・デパイに関心を寄せているようだ。19日、イタリアメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

チームを11年ぶりのセリエA制覇に導いたステファノ・ピオリ前監督が2023-24シーズン限りで退任し、パウロ・フォンセカ監督の下で新シーズンを迎えるミラン。今夏の移籍市場では、6月末での契約満了とロサンゼルスFC加入が決定しているフランス代表FWオリヴィエ・ジルーの後釜確保が優先課題となっており、複数のストライカーへの関心が報じられている。

“トップターゲット”とされているのがボローニャ所属のオランダ代表FWジョシュア・ザークツィー。ミランは獲得に向けた動きを強めているものの、代理人が要求している1500万ユーロ(約25億円)の契約ボーナスを巡り交渉が難航している模様だ。

そんななか、ミランは前線補強のオプションとしてデパイの獲得を検討しているようだ。同選手はアトレティコ・マドリードとの現行契約が6月末で満了となることから今夏の退団が確実と見られており、既に自身のSNSでは「アトレティコの選手として過ごした時間の中で、与えてくれたエネルギーとサポートに感謝している。この素晴らしい思い出を心の中に大切にしまっておくよ」などと綴っている。

移籍市場に精通するジャンルカ・ディ・マルツィオ記者によると、ミランの上層部はデパイの攻撃面の能力を高く評価しているとのこと。フリートランスファーでの獲得が見込めることから、仮にザークツィーの確保に成功した場合でも、オファーを提示する可能性があるという。

現在30歳のデパイは母国の名門PSVの下部組織出身で、2012年1月にトップチーム昇格を果たした。その後はマンチェスター・ユナイテッド、リヨン、バルセロナを経て、2023年1月にアトレティコ・マドリードへ完全移籍加入。度重なる負傷に苦しみながらも、公式戦通算40試合に出場し13ゴール2アシストをマークした。現在はオランダ代表の一員としてEURO2024に参戦している。

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