中国企業ブランド番付 トップ3は国家電網、中国工商銀、ハイアール

中国企業ブランド番付 トップ3は国家電網、中国工商銀、ハイアール

安徽省滁州市来安県楊郢郷の来安風電場(風力発電所)で発電ユニットの配電設備を点検する、送電大手・国家電網傘下の国網安徽省電力来安県供電の職員。(5月9日撮影、滁州=新華社配信/徐艷)

 【新華社上海6月20日】米ブランド評価機関ワールド・ブランド・ラボは19日、財務データ、ブランド力、消費者行動の分析を基に作成した中国企業ブランド番付「中国の最も価値あるブランド500」2024年版を発表した。送電大手の国家電網がブランド価値6538億8600万元(1元=約22円)でトップに立った。

 2~5位は順に、国有銀行大手の中国工商銀行(ICBC、5630億6900万元)、家電大手の海爾集団(ハイアール、5408億2900万元)、エネルギー大手の中国石油天然気集団(CNPC、5145億3700万元、保険大手の中国人寿保険(5019億8500万元)だった。

 ランキング作成は今年で21年目。初回の04年はランキング入りの最低ラインが5億元、500ブランドの平均価値が49億4300万元だった。24年はそれぞれ38億2600万元と771億4千万元に増えた。今年はブランド価値1千億元以上のブランドが108と前年より36増加し、500ブランドの総価値は38兆5700万元と前年比4兆2400億元(12.4%)増加した。

 同機関の専門家グループの分析によると、地域の競争力を大きく左右するのは比較優位だが、ブランド効果は比較優位の形成と発展に直接影響する。ブランドは地域発展の重要なシンボルであり、地域経済の成長と連動し合う。ランクインしたブランドを影響の大きさによって全国的ブランドと世界的ブランドに区分すると、全国的なブランドは431で全体の86.2%、世界的なブランドは69で13.8%を占めた。

 業種別では、食品・飲料、軽工業、建材、メディア、繊維・アパレル、医薬、機械など24業種のブランドがランクインした。うち最多は食品・飲料で80ブランドが入り、16%を占めた。軽工業は41、通信・電子・情報技術(IT)は39、建材は36、メディアは32で続いた。

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