『今日好き 卒業編2024 in セブ島』えいきさカップルインタビュー ふたり合計8回の旅での成立……赤裸々な心境を語る

現役高校生たちが3泊4日の修学旅行に飛び出し、運命の恋を見つける恋愛番組『今日、好きになりました。』(ABEMA/以下:今日好き)。3月25日にオンエアされた『卒業編2024 in セブ島』最終話では、えいじ(吉田叡史)×きさき(寺島季咲)の“えいきさ”カップルが新たに誕生した。

約1年半前の『プーケット編』から始まった、きさきの長い旅路。あるときは「どうして好きになれなかったんだろう」と自分を責めてしまうほど、気になる相手からの積極的な想いに応えられないもどかしさに涙し、またあるときは、意中の相手を振り向かせられなかった力及ばなさに涙し……。きさきの旅は、本当に涙、涙の連続だった。

それでも最後に出会ったのは、そんな涙すら、笑顔に変えてくれる人ーー。自身と同じく過去の旅で失恋を経験しながらも、きさきの言葉を借りれば「盛り上げ上手で、話し上手」で、隣にいるだけで笑顔になれる人だった。そんなふたりが将来いつか、自分たちの出会いを振り返るタイミングがあったとき、このインタビューが思い出の呼び水になることを願いながら、時間が許す限り幸せなエピソードの数々を聞かせてもらった。(一条皓太)

・「会えない期間を通して、気持ちがどんどん強くなっていった」(えいじ)

ーーおふたりと対面できる機会を、本当に長らくお待ちしておりました。取材前に数えたところ、えいじさんの『今日好き』での旅は合計3回。日数にすると、8泊11日。きさきさんが合計5回の旅で、12泊17日という大ボリュームです。きさきさんはほぼ半月近く旅していたことになりますね。

きさき:いや~!

えいじ:たしかに。本当にすごい数字になっちゃったね。

ーー早速ですが、旅の振り返りに参りましょう。約1年半前の『プーケット編』を思い出すと、初登場時のきさきさんは本当にガチガチでしたよね。

きさき:ガッチガチでした(笑)。たぶん、全部の旅を思い出しても『プーケット編』の最初がいちばん緊張していた気がする。

ーーただ、今回の『卒業編2024 in セブ島』では、逆に緊張気味のえいじさんを序盤から和ませたり。あるいは、会話をリードしつつ、自身の意見をしっかり伝えたりと、確かな成長ぶりを見せてくれました。

きさき:本当ですか? とはいえ、今回も緊張自体はしてたんですけどね(笑)。

ーーえいじさんも、きさきさんの成長を感じていましたよね?

えいじ:……(沈黙)。

きさき:……そっか、あんまり感じてないか~。

えいじ:いや、そういうわけじゃない! 思わず考え込んじゃっただけ(笑)。僕が言うのも変ですけど、『プーケット編』の頃は初々しさがすごかったのに、いまでは大人っぽくなって。同じ意見です!

きさき:私は逆に、えいじくんが第一印象からいい意味で変わらない、裏表のない人なんだなってずっと思ってたよ。えいじくんが最初に旅した『カンヌン編』で観た通り、盛り上げ上手で、話し上手な人だった!

ーーそんなおふたりが結ばれるまでは、本当に紆余曲折の連続でした。『卒業編2024 in セブ島』2日目朝には、えいじさんが男子全員を前に「オレはきさきちゃんで、これからアピールしまくろうかなって」と宣言をした場面も。初日はどこか迷いを抱いたままでしたが、あのひと晩でどんな心境変化があったのでしょう。

えいじ:あのひと晩だけというより、きさきちゃんのことは再会を約束した前回の『卒業編2024 in プーケット』の終わりからずっと悩んでいて。会えない期間を通して、気持ちがどんどん強くなっていったんです。そこで、今回の旅でようやく会えて、1日目を終えてたとき「やっぱり、きさきちゃんが好きなんだ」って改めて思った。だから、2日目からは精一杯にアピールしようと、まずはみんなの前でその想いを伝えました。

ーー1カ月のときを経て、“やっぱりこの子しかいない”と確信を持ったわけですね。3日目には、きさきさんの好きな色であるイエローの配色が鮮やかなスニーカーを着用し、ご本人にもアピール。あのスニーカーは偶然ではなく、きさきさんを想って日本から持参したものですか?

えいじ:そうですね。正直に言うと『卒業編2024 in プーケット』の頃は、きさきちゃんの過去の旅をまだ観ていなかったんです。日本に帰ってから全シーズンとも観て、黄色が好きなことを知ったので、これはもう次の旅に持っていくしかないと。あのスニーカー自体、家にはあったんですけど、全然履いてはいなかったんですよ。

ーーきさきさんのおかげで、靴箱に眠っていた「Nike Air Jordan 1 Low "White/Pollen"」も陽の目を浴びたわけですね。あまりにカッコいいスニーカーだったので、思わず画像検索を掛けてしまいました。

きさき:(笑)

えいじ:そういうことになります!

「えいじくんと一緒にいるのがやっぱり楽しい」(きさき)

ーー3日目夜には、えいじさんが花火を持参して、『卒業編2024 in プーケット』での思い出のシーンを再現する場面が。『今日好き』を長きにわたり見守ってきましたが、あれほど長い時間、メンバーの顔ではなく、背中が映った例もおそらくないだろうなと。

きさき:私もリアタイしながら「あ、このシーン長い! すごく長い!」って驚いていました。それまでの旅のダイジェストも挟まれていて、色々なことを思い出しちゃったよね。

えいじ:本当、エモかったです。

ーーあの場面で、きさきさんは「気持ち、聞かないって言ってたっけ?」と、気になる言葉を残していましたね。実際のところ、なにを言おうとしていたのでしょう。

きさき:最終日の告白直前まで、えいじくんと、もう一人のそうた(米山颯太)くんの間で本当に悩んでいて。ただ、最終日にはアピールタイムがなく、この3日目夜の2ショットがふたりで話せる最後の機会だって知ったときに、えいじくんと一緒にいるのがやっぱり楽しい。えいじくんのことをどうしても考えちゃう。だから、えいじくんに対する気持ちの方が大きいんだなって思って、それを事前に伝えようと考えていました。

ーーその気持ちは、正直なところ伝えておきたかった?

きさき:「同じ気持ちだよね?」ってハッキリさせたかったのはありますね。だけど、えいじくんの気持ちを尊重したかったので。

ーーえいじさんはあのとき、“いい方の予感”を感じていたのでしょうか。

きさき:後から教えてもらったけど、“あった”って言ってたよね。

えいじ:少しだけありました。きさきちゃんのあの言い方から考えて「これは信じていいのかな?」って期待感を抱けて嬉しかったんですけど、同時に怖さもあって。だからやっぱり、告白のときに答えを知りたいなと。

ーー最終的に“逆転”と表現するのは言い方が悪いですが、とはいえ今回の旅で、きさきさんはえいじさんよりも、そうたさんと長い時間を共にしていました。そんな状況でも、カップル成立の可能性を信じられた理由が気になります。

えいじ:これは本当に僕自身の気持ちでしかないんですけど、あの花火の時間がめちゃめちゃ楽しかったから。同じ時間を過ごした僕がそう感じているのなら、「きさきちゃんもきっとそうなんじゃないかな?」って、たしかな手応えを感じられたからです。

ーーなるほど。さて、きさきさんといえば、スタジオの“恋愛見届け人”のなかに、“きさき党”の党首こと中川大輔さんがいらっしゃいます。これまでのオンエアで、特に印象に残っている中川さんのコメントは?

きさき:色々あるから悩んじゃうな~。

えいじ:僕は『卒業編2024 in セブ島』5話で、かすさんがきさきちゃんのカップル成立を見ても「喜べます? ちゃんと?」って質問されていたシーンが好き。食い気味に「喜べますよ!」って言っていたのがカッコよかった。

きさき:あのシーン、すごいうれしかった。私は最終話で、カップル成立後に流れた過去の旅のダイジェストを観て、涙を流していただいたシーンが印象深くて。もう本当に感謝しかないです(笑)。

ーーまさに恋愛見届け人の鏡でした。続いて、おふたりともさまざまな土地を旅してきましたが、個人的に最も好きなリゾートはどこでしたか?

きさき:えいじくん、どうですか?

えいじ:ごはんがおいしかったのは、韓国・カンヌン。でも、プーケットの乗馬もセブ島も思い出がたくさんあるから、ひとつだけ選ぶのは難しいかも。

きさき:私はやっぱりプーケット。2回目のプーケット(卒業編2024 in プーケット)に到着したとき、1回目と同じ空港で降りたんです。「この場所は!」って懐かしくなれたのをすごく覚えてる。ごはんの好みで選ぶなら、やっぱり沖縄(笑)。でも『卒業編2023』で行ったシンガポールも、洋風なパンがとってもおいしかった記憶があります!

・「大丈夫です。アクセル、ガンガンに踏んでいきます!」(えいじ)

ーー今度は、お互いのTikTokから珠玉の一本を選んで、おすすめポイントと一緒にプレゼンしてください。これまでの『今日好き』カップルにインタビューを通して、成立後にTikTokでお互いの好きな投稿を、DMで密かに褒め合っているという例を数多く伺ってきました。もし、自分の彼氏/彼女の魅力を最大限にアピールするとしたら、どの投稿が最もおすすめだと思いますか?

えいじ:えっと、back numberさんの~。

ーー少しは悩むものかと思いましたが、まさかの即答。

きさき:早いな!(笑)

えいじ:もう早く言いたい! 横画面のやつ。あれしかないんだよな。

ーー画面の縦横位置まで教えてくれるんですね。スマホを必死にスクロールしていますが、見つかりましたか?

えいじ:……これだ! back numberさんの「恋」を使った投稿です!

きさき:はずかしっ!

ーーおすすめポイントを聞かせてください。

えいじ:すべて。曲もいい。

きさき:えいじくんは私の投稿を観て、この曲を知ったらしくて。それからずっと聴いてるって、このあいだ教えてくれました。

えいじ:本当にずっと聴いてる! この曲で今度、一緒にTikTokを撮りたい……。

ーーその願いは、この取材後すぐに実現しちゃいましょう(笑)。きさきさんが選ぶ、えいじさんのおすすめの一本は?

きさき:トップに固定表示されている「セブ島ホテルでの悲劇」。私自身、面白い人が好きなんですけど、これは悔しいくらいに笑っちゃった。

えいじ:LINEで「笑ってしまった、悔しい」って送ってくれたやつだ。

きさき:なんでそんなイヤな言い方なの! 「笑っちゃった」くらいの感覚だから!(笑)

えいじ:でも、きさきちゃんの“負けた感”が伝わってきたし。

きさき:それは、たしかに……(笑)。

ーーこのタイミングで尋ねるのも恐縮ですが、実際のところ、人生初彼氏ってどんなものですか?

えいじ:(スッ)

きさき:ねぇ、なんで急に姿勢を正すの(笑)。

えいじ:思わず背筋が(笑)。

きさき:いや、本当に優しい方ですよ。「きさきちゃん、どうしたい?」ってたくさん聞いてくれて、私のことをすごく優先して考えてくれるのが伝わってきます。電話の時間とかも「きさきちゃんに合わせるから」「オレはもう、いつでも大丈夫だから、全部したいときにしよう」って言ってくれるんですよ。だから、私も悪い意味ではなく、楽な気持ちで連絡できて。本当に、優しくて……いいな……って、思ってます(笑)。

ーー普段から言い慣れていない、よい意味でのぎこちなさがとてもかわいいです。えいじさんはこの春に高校を卒業し、周囲の環境も大きく変わることかと思います。お付き合いの仕方にも変化が生まれそうですね。

えいじ:そうですね。ただ、僕は大学には行かずお仕事に向き合うので、時間が作りやすいのは、きさきちゃんよりも僕の方。きさきちゃんの学校終わりやお休みの日にデートしたり、これまで同様にお互いの都合がつくときに連絡する感じになるのかなと考えています。

ーー念願のデート、どこに行きたいですか?

きさき:ドライブに行きたいって、ふたりで前に話したよね。

えいじ:いま教習所に通っていて、もうすぐ免許が取れそうなので、みなとみらいやお台場に車で行ってみたいなと。THE ドライブデート!な場所ばかりですけど、やっぱり行ってみたい。でも、ありきたりですよね?

ーーまったくそんなことは。むしろ、男子のロマンが詰まっていて最高です。

きさき:あはははっ!(笑)

ーーちなみに教習課程の進捗は?

えいじ:次の実技で高速道路に乗ります! 学科科目はもう少し。実技はあと4日くらいで終わるのかな?

ーー本当に免許取得の目前ですね。ドキドキとワクワクが伝わってきます。

えいじ:なんたって、きさきちゃんを助手席に乗せるわけなので、めちゃめちゃ緊張します。

きさき:私も緊張します。

えいじ:おおい!(笑) 安心安全の運転を勉強中です!

ーー(笑)。噂によると、ひとは恋人とドライブをするとき、相手の存在や会話の内容を意識するあまり、運転スピードが落ち気味になるらしいですよ。

きさき:おぉ~(笑)。

えいじ:大丈夫です。アクセル、ガンガンに踏んでいきます!

きさき:やめてぇ~。こわいこわい!(笑)

(取材/文=一条皓太)

© 株式会社blueprint