『今日好き プサン編』2話ーー人気継続メンバーの前では“最強のモテ男子”も追う側に……

5月6日よりABEMAにて放送中の恋愛番組『今日、好きになりました。プサン編』(以下:今日好き)。現役高校生たちが2泊3日の修学旅行に飛び出し、運命の恋を見つける同番組には、時に甘酸っぱく、思わず胸がキュンとするような青春と恋模様が溢れんばかりに詰まっている。

以下より、5月13日公開の2話から見どころを紐解いていく。細かなネタバレもあるためご注意いただきたい。

・そうま(阿部創馬)は歴代最強の“今日好き男子”? プロフィールをおさらい

“春のビジュ祭り”すぎる、今シーズンの『今日好き』。先週は、てる(川端輝)×ゆう(早坂ゆう)の『ニャチャン編』継続ペアを中心にオンエアを振り返ったが、前回こそ触れきれなかったものの、とんでもないポテンシャルの新規メンバーが登場していることは、1週間が経ったいまでも鮮烈に印象づいていることだろう。

今回の継続メンバーであるねね(古園井寧々)が、かつて『パタヤ編』にて男子メンバー全員から第一印象で気になった相手に指名されたのと同じようにーー。男子メンバーでその状況になるケースは、『今日好き』を長年にわたり見守り続けてきてもなかなかない。本当にあの、そうま(阿部創馬)という男子は恐ろしいものである。せっかくなので、1話での様子まで遡って紹介していこう。

東京都出身の高校3年生。趣味・特技はサッカーで、ビジュアルは端正な顔立ちに、少し長めのセンターパートのブロンドヘア(“少し茶色がかった金髪”というより、“ブロンド”という言葉が似合う顔立ちなのだ)。芸能人で例えるならば、ディーン・フジオカか、あるいは高橋郁弥か。いずれにせよ、モテ要素てんこ盛りのハイパーイケメン。顔を見せた瞬間から、おとは(倉八音羽)、せいら(土屋惺来)らの顔色が一気に晴れやかになったほどの爆モテ状態。とはいえ、あくまで当時はまだ第一印象の段階である。ここから徐々に変化が生まれてくるのでは……と思ったが、今週の2話を終えた時点で、その人気ぶりはほぼ“一強”のままに近い。

・そうま、なぜモテる? “今日好きのパパ”も手放しに褒めた恋愛テクニック

というのもこの男子、ビジュアルだけでなく、“喋り”でも魅せてくるのだ。前回の1話であれば、ひなの(瀬川陽菜乃)と2ショットをした際のこと。自身のタイプが黒髪ロングだという話題から、ショートの彼女がしょんぼりしかけた場面で、「かわいい子の方がボブは似合う」「ショートはかわいい子じゃないとできない」と、即座に“ほしかった言葉”をくれる。また、ラーメンが好きという情報など、ここまで短い時間ながら、2ショット以前に会話をした内容をさりげなく覚えてくれていたり、アクセサリー作りなどの共通点をすぐに見つけてくれたり。気配り上手で、本当に見習いたくなる。

髪型の話つながりであれば、今回の2話でグループ行動をした場面。せいらとふたりでスカイカプセル(プサンの海岸線沿いを走る人気のモノレール)に乗車したとき、好きな髪型がストレートか巻き髪かを尋ねられると「どっちも好きなんだよね」と返答。ただ、それで終わらないのが、そうまが歴代の『今日好き』男子メンバーの一歩先を行く理由だ。

せいらのいまの髪型を「かわいいと思う」と、相手の現状を褒めた意味が本当に大きい。より俯瞰的に記すのであれば、(そうまは実際にストレートと巻き髪のどちらも好きだったとは思うが)自身の好みや意見は二の次に、たとえ求められた回答から方向性をそらしたとしても、相手のいまのビジュアルを褒めることを第一に考えている。あるいは、考えているように感じられることを、技術的といえどナチュラルにできてしまっていることが、彼の持つ最大の強みといえる。

これには“今日好きのパパ”こと、あの井上裕介(NON STYLE)も食い気味に称賛。自身の“イズム”を感じる“井上さんの申し子”と呼ばれたことに、そうまと「顔が全然違う」と嘆くなど、そうまがその場に居ずとも場を盛り上げられる存在でもあると、強く知らしめられる結果となった。ちなみに、せいらは件の2ショットを終えて「え、もう隣にイケメンが乗ってる! みたいな」と、だいぶご満悦だったよう。あくまでビジュアルの話に終わっていたが、前述のような気遣いも、彼女のなかで高評価だったこともあり、こうした好印象を抱かせたのだと、勝手ながらに推測している。

・そうま×ねね、『プサン編』モテメンバー同士の2ショットの結果は?

今回の2話では、そうま×ねねの2ショットも。『プサン編』モテ男子・モテ女子の頂上決戦的なこの時間。ただ、そうまの様子がここまで紹介してきたときとは少し違う。先ほどのせいらとの2ショットでもやや感じられたが、ねねの横に座る彼を見て、ほとんど確信に変わった。本当に気になる相手を前にして、もしかして、緊張しているのかも?

その証拠として本当にわかりやすく、ねねとお揃いで頬っぺたを真っ赤に。さらに、手作りのアクセサリーを渡すことを計画していたり、「アーモンドとか食べれる?」と、“幸運の種”と呼ばれるお菓子・アーモンドドラジェを用意してきて、ねねの旅が一層に楽しくなることを願ったり。明らかに、ほかの女子と接し方が違う。“追われる側”から“追う側”になって、女子と向き合う積極性がまた異なる方向性で輝いている。というか、これはもうねねのことが好きだよね?

まだ高校生の段階ではあまりその傾向が強くなることが少ないにせよ、人生経験的にモテてきた男子は努力を怠りがちなもの。その一方、そうまは現状、攻守共に付けいる隙なし。努力も気配りも怠らない男子である。とここまで、そうまに焦点を当てて振り返りをしてきたが、少し視点を変えれば、ここまで女子全員をメロメロにしてきたそうまですら、自身の手中に収めてしまうねねの魅力たるや。

たしかに、単純にかわいいだけでなく、前述のアクセサリーをプレゼントする話で「私に?」と自分を指さし、アーモンドドラジェを渡されたときのリアクションも大きなものだった。筆者は数週間前にも、恋愛において伝え方や内容よりもむしろ、“受け取り方”の方が大事だと記した気がするが、その点においてねねの反応は120点満点。そうまを好きにさせてしまうはずである。その上で、彼女がオンエア終盤、そうまではなくてるの方に意識が傾いていると匂わせていた点も含めて、『プサン編』の後半を見どころ多い展開にさせてくれそうだ。

ということで次週の3話では、ねねの動きを中心に紹介しようと考えている。……が、そんな予定を帳消しにするほど、大きな動きを見せてくれるペアの登場にそろそろ期待をしてみたい自分もいる。

(文=一条皓太)

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