ゴムボートに刃物で穴開けられ銃器奪われたとフィリピン当局が明らかに 中国海警局による補給船妨害で

フィリピン当局は、南シナ海の軍事拠点への補給活動を中国海警局の船から妨害された際に、ゴムボートに刃物で穴を開けられ、銃器を奪われたことを明らかにした。

フィリピン当局は、6月17日に南シナ海のアユンギン礁にある軍事拠点に向かっていた補給船が、中国海警局の船などから妨害された際の動画を公開した。

映像には、オレンジ色のベストを着た船員がゴムボートに刃物で穴を開けているシーンや、銃器などが入っていたとする黒いカバンを奪っているところが映っている。

また、船内の通信機器が破壊されているのがわかる画像もあった。

フィリピン当局は、一連の衝突で軍人1人が指を切断する重傷を負ったとしていて、中国に対し、奪われた銃器などの返還や損害賠償を要求している。

一方、中国外務省は、「中国の主権権益を断固として守る」と主張している。

© FNNプライムオンライン