Xpotential、特別養子縁組に取り組むNPO法人の人材育成にイネーブルメントの仕組みを提供

Xpotentialは、一般財団法人ミダス財団、特定非営利活動法人ミダス&ストークサポートの職員の人材育成のため、イネーブルメントの仕組みを活用したスキルマップワークショップを開催した。

ワークショップ開催の背景

特別養子縁組に係る相談業務は、相談者の状況に応じさまざまなスキルが必要とされる。しかし、相談員の経験値によって相談援助スキルに差があること、対人支援のスキルは言語化しづらいことなどから、スキル共有が難しい実態があった。そこで相談員のスキルを可視化するために、相談員にヒアリングを行いXpotentialのイネーブルメントの仕組みに相談員スキルを落とし込み、スキルマップを作成した。

ワークショップの内容

  • 実親相談スキルマップ、養親相談スキルマップをもとに各Key Actionに対して意識して実践していること/工夫していることをグループディスカッション
  • グループに実親担当、養親担当、事務担当すべて含めることによってそれぞれの業務内容の理解を促進

ワークショップ後の感想(終了後アンケート、参加者13名全員が回答)

  • ワークショップがどの程度役立つかに対し平均3.9(満点4)の評価
  • 評価に対する具体的な理由として、「実親担当・養親担当の業務がこれまでなんとなく把握していたことが言語化された」「自分の業務以外の実親担当の業務の部分を知れたから。また、一同に会しての研修で、団体としてよくなっていきたいという気持ちや、職員のスキルアップが必要だという思いを職員みんなで共有できたから」などが挙げられた。

ミダス&ストークサポート理事長 倉田氏コメント

当法人はこれまでおよそ370組の特別養子縁組支援を行ってまいりました。多くの相談に対応する中で業務内容のマニュアル化に取り組んできましたが、相談員それぞれの知識や経験、技術を言語化することの難しさを感じてきました。ワークショップに参加してまだ数日ですが、職員間で「これは、ワークショップで話したあのことですね!」ということばが聞こえてきており、すでに効果を実感しています。

思いや考え方が大きく影響する福祉業界だからこそ、積み重ねてきたひとつひとつが線になり、さらに面になっていくことが大切なのだと思います。わずか2か月でこのようなワークショップを開催してくださったXpotentialの山下様に深く感謝いたします。

ミダス財団事業統括 玉川氏コメント

特別養子縁組事業で日々さまざまな相談を受けている相談員の方々のスキルの専門性の高さ、そして各相談員が向上心をもって自分の相談スキルを高めようとされている姿勢に感銘を受けました。今回のワークショップでの講義やグループディスカッションは私自身も非常に勉強になりましたし、今後スキルマップをブラッシュアップしながらミダス&ストークサポートの財産としていきたいと思います。

綿密なヒアリングと分析に基づいて素晴らしいワークショップを提供いただいたXpotentialの山下様に改めてお礼申し上げます。

株式会社Xpotential 代表取締役社長 山下氏コメント

今回職員の皆さまが積極的にワークショップに参加されている姿が印象的でした。業務内容や相談対応や団体をもっとよくしたいとお考えになっている方がたくさんいらっしゃると思いました。和歌山と東京の拠点が離れていることで対面コミュニケーションをとりづらい環境にある中で皆さん業務の具体を知りたいという気持ちを強く感じました。スキルマップは理事長の思いやノウハウが体系的に具体化されているので、今回のワークショップでは共通認識をはかることができたのではないかと思います。理事長の思いが標準化されて職員のみなさまに共有できることで、今後スキルマップが職員のみなさまの業務に役立つことを確信いたしました。

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