【MM Another Story:MINI カントリーマンの「別腹」】伝統の円形メーターがOLEDになって広がった「もっとできること」

ついにMINIカントリーマンの国内試乗が実現!「らしさ」はしっかり残しつつも、文字どおり「最新鋭」の装備の数々が、プレミアムコンパクトSUVの新しい世界観を実感させてくれているようです。その際たるものと言えそうなのが、最新のオペレーティングシステム。ここでは伝統的だけど革新感に溢れる「MINI インタラクション」のさまざまな「顔」をご覧にいれましょう。(MotorMagazine2024年7月号より再構成/文:Webモーターマガジン編集部/写真:永元秀和)

乗り込むたびに、違う愛車に出会うことができる・・・ってなぜ?

メカニズム、走りのフィールはもちろん内外装デザインでも「新しいフェーズに入った」ことを実感させてくれる新型MINI カントリーマン。MotorMagazine誌2024年7月号では、渡辺敏史レポーターによるインプレッションが紹介されています。

2代目に比べるとふた回り大きくなった「MINIカントリーマン」。その貫禄はもはや、ミドル級SUVのそれだ。車格の拡大はそのまま、室内のゆとりにつながる。4人が自然な姿勢で座り、快適に長距離を移動することも可能になった。

さまざまな魅力を持つ新型MINI カントリーマンですが、中でもドライバーに新しさを分かりやすく実感させてくれるのは、円形の有機ELモニターを採用したMINIインタラクションユニットでしょう。

MINI伝統の丸いセンターメーターを模した円形タッチスクリーンは、直径240mmのビッグフェイス。しかも、ハイスペックなノートPCなどが採用するOLED(有機EL)を採用することで、およそ車載モニターとは思えない高解像度を誇ります。

3代目MINIカントリーマンのインテリアは、ミニマルでありながら個性的なデザイン。高品質なリサイクル・ポリエステルを、独自の2D技術で編み上げている。

メーター・パネルとしての機能はもちろんの事、AR機能付きナビゲーション・システム、メディア、電話、エア・コンディショナー、各種設定等々、すべての操作を一括してコントロールすることができます。これ自体がひとつの「デバイス」といったところでしょうか。

「乗り込むたび、違うMINIに出会える」という謳い文句どおり、個性的な表示デザインがバリエーション豊富に揃っているのも魅力。パーソナルモードでは、アプリを使って自分のスマートフォンの中から画像を選んで、インタラクションユニットの背景に映し出すことが可能です。

マイスマホの壁紙と同様に、気分に合わせたアピアランスを選べることで、愛車とのつながりをますます深めることができそうです。

NAVIGATIONアプリを選択すると、円形有機EL全体に地図が表示される。これはなかなか見やすそう。
MINIと言えば「GO KART」でしょう、なスポーティ感溢れる表示モード。アンビエント・ライトの色は、選んだ画像に合わせて自動的にアレンジされる。
エンターテインメント系のコントロールにも、「豊かな表情」が。写真の「VIVID」モードを設定すると、演奏されている音楽コンテンツのカバー・アートの色に合わせたライト・エフェクトが全25色の中から自動で選択され、ダッシュボード上に投影される。
「PERSONAL」モードでは、MINI APPを使ってスマートフォンのギャラリーから画像を選び、MINIインタラクション・ユニットの背景に映し出すことが可能だ。
「Hey MINI」と呼びかけるか、ステアリング・ホイールのトーク・ボタンを押せば、MINIインテリジェント・パーソナル・アシスタントが起動。MINIをキャラクター化した「MINI」、または写真の新しいデジタル・アシスタント「Spike」が登場して、アニメーションの形で表示される。

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