嘉島陸、咲貴、田中洸希が平泉成への感謝を語る 『明日を綴る写真館』新場面写真も

平泉成主演映画『明日を綴る写真館』の新場面写真が公開された。

本作は、あるた梨沙による同名漫画を実写映画化した人間ドラマ。年齢も考え方も全く違う“自分に素直になれない”という共通点を持つ2人が、人々の抱える“想い残し”のために奔走し、自分自身と向き合い、互いに影響し合いながら成長し、やがて思いもよらない奇跡を起こしていく。

80歳にして映画初主演となる平泉が、自身の趣味である写真撮影ともリンクするカメラマン役として、さびれた写真館を営む鮫島役を演じる。その鮫島に憧れるカメラマン・太一役には、Aぇ! groupの佐野晶哉が抜擢された。そのほか佐藤浩市、吉瀬美智子、高橋克典、田中健、美保純、赤井英和、黒木瞳、市毛良枝らがキャストに名を連ねている。

さびれた写真館を営む無口なカメラマン・鮫島(平泉成)のもとに、彼の写真に心を奪われたカメラマン・太一(佐野晶哉)が訪ねてくる。数々の賞を受賞し、ファッション誌からのオファーが絶えない華々しいキャリアを誇る太一だが、鮫島の一枚の写真に魅了され、すべてを投げ打って弟子入りを志願する。

そこで出会った鮫島の息子・直哉(嘉島陸)や、近所のケーキ屋のパティシエ・景子(咲貴)との出会いによって、太一は写真とは何か、大切なことに気が付いていく。太一の同級生で、エージェントマネージャーを務める林透留(田中洸希)も、そんな太一の変化を感じ取り、東京での仕事を調整するなど、良き理解者として存在感を発揮している。

NHK大河ドラマ『どうする家康』の小早川秀秋役で知られ、本作では平泉演じる鮫島の息子・直哉を演じた嘉島は、「撮影中は、成さんと(母役の)市毛さんと本当の家族のような時間を過ごしました。これから役者を続けていく上での貴重な話をたくさん聞かせてもらい、かけがえのない時間でした」と感慨深げに語る。

また、撮影現場で平泉に温かい言葉をたくさんかけてもらったという咲貴も、「撮影期間は毎日が刺激的で、大切なことをたくさん教えていただきました。私も成さんのようになりたいなと憧れています」と現場の和気あいあいとした雰囲気を振り返る。さらに、シンガーソングライターでもある咲貴が、SAKIとして撮影中に制作した楽曲「瞬」が、監督に「イメージ通り」と、本作の主題歌に起用されたことも、この作品ならではのエピソードだ。

ボーカルダンスユニット SUPER★DRAGONのメンバーで、8月から放送されるドラマ『シュガードッグライフ』(ABCテレビ・テレビ朝日系)の主演にも抜擢された田中は、平泉との共演シーンが少なかったことに悔しさを滲ませつつ、「完成した本編を観て平泉さんに刺激を受け、次の作品では是非たっぷりお芝居をしたい」と今後の展望を語る。キャストが一堂に会した試写後に、平泉から芝居を褒めてもらったと明かし、「その時にかけていただいた言葉が忘れられないです。それを糧にこれからも頑張っていきたい」と語る田中の言葉からも、若手キャストたちにとって、平泉との共演はかけがえのない貴重な経験であったことが伺える。

一方で平泉も、「みんな芝居が上手で見事でした。自分が若い頃はこんな芝居はできなかった。学ぶことだらけだったし、たくさんの刺激をもらいました」と感心しきりで、若手キャストたちからたくさんのエネルギーを得た様子だ。

(文=リアルサウンド編集部)

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