敦煌の伝統文化を学ぶナイトスクールが人気に―中国

敦煌文化を伝承し、発揚すること目的とした敦煌青年ナイトスクールが中国の若者の間で人気を集めている。

シルクロードの要衝として栄えたオアシス都市である甘粛省敦煌市は、世界的人気観光地として注目が高まるばかりとなっている。また、敦煌文化を伝承し、発揚すること目的とした敦煌青年ナイトスクールが今、若者の間で人気を集めており、敦煌市の仏教遺跡・莫高窟の壁画や文献の要素をモチーフにした切り絵やメイクアップ、ダンスなどを習っている。中国新聞網が伝えた。

90後(1990年代生まれ)の敦煌市出身の女性・劉萌さんは、「切り絵教室は受講を希望する人がとても多く、早い者勝ち。切り絵にはずっと興味があった。幸運にも受講のチャンスを手にすることができた」と話す。

夕方になって日が沈み、暑さが少しずつ和らぐと、メイクアップアーティストの秦玉蓉さんの店は、メイクアップをしに来た観光客と、敦煌風のメイクアップを習う受講者で賑わう。

秦さんは、「敦煌風のメイクアップは、莫高窟の壁画に描かれている人物をモチーフにしている。例えば、飛天(天女)をモチーフにしたメイクは、顔を立体的に仕上げ、祥雲の模様やアイラインは控えめにするので、普段用のメイクにもなる。そのため、多くの女性がこのスタイルのメイクを習いに来ている。また、観光客もメイクをしてもらいながら、そのテクニックを学んでいる」と話す。

子供の頃からダンスを習っていたという「00後」(2000年以降生まれ)の女性・陳熙さんは2年前から敦煌市で働くようになり、「敦煌舞が近年、ネット上でよく検索のトレンド入りしている。それで、どんなダンスなんだろうと興味を持つようになった。何回かレッスンを受けて、敦煌舞は、壁画に描かれている人物を生き生きと表現しており、いろんな人物の独特なポーズも取り入れられていることが分かった」と話す。

敦煌文化を伝承し、発揚することを目的とした敦煌青年ナイトスクールは今年4月中旬に開講して以降、その人気が少しずつ高まっている。敦煌舞や敦煌の無形文化遺産・切り絵、敦煌風メイクアップ、敦煌囲碁、敦煌中医学ヘルスケア、敦煌茶芸、敦煌の素材を描く彩色画、敦煌陶芸など、30種類以上の教室が設置されており、若者たちはこれらを習いながら、敦煌の伝統文化の素晴らしさを感じている。現時点で、青年1000人以上が受講しているという。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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