なぜ早大・矢崎がイングランド戦のスタメンに抜てきされたのか?エディー・ジョーンズHC「難しい判断ではなかった」 

 イングランド戦に向けての意気込みを語るエディー・ジョーンズHC(撮影・持木克友)

 日本ラグビー協会は20日、都内でリポビタンDチャレンジカップ2024のイングランド戦(22日、国立競技場)に向けた会見を開き、エディー・ジョーンズヘッドコーチ(HC)と主将に任命されたフランカーのリーチ・マイケル(BL東京)が意気込みを語った。

 9年ぶりにHCに復帰した“第2次エディージャパン”の初陣。世界ランキング12位の日本はこれまで、同5位のイングランドに11戦全敗だ。エディーHCは「試合に向けて非常にいい準備ができている。とても楽しみにしています」と語り、リーチは「今のチームは非常に若くて元気もあって、素晴らしいコーチングスタッフの中で10日間、宮崎で素晴らしい合宿ができた。『超速ラグビー』に初めて挑戦するので、チャレンジして日本らしいプレーをしたい」と決意を口にした。

 この日、イングランド戦の登録メンバー23人が発表。スタメンには主将のリーチやSH斎藤(現所属なし)ら、代表経験豊富な選手が名を連ねる中、20歳のFB矢崎(早大)が抜てきされるなど、代表キャップを持たない4人が先発起用された。

 大学生の矢崎を先発に抜てきした理由について、エディーHCは「パシフィックチャレンジの試合を拝見した中で非常に素晴らしいプレーヤーというのは承知していた。合宿に合流してからは、トレーニングごとに成長してくれた。学生としては、勉学の方がちょっとハテナマークがつくかもしれませんが、ラグビーの学生選手としては非常に素晴らしい選手。従いまして、矢崎選手の選出はそれほど難しい判断ではありませんでした」と説明した。

 続けて「もちろん若い選手をメンバーに入れる際には感情面での未熟度といったものは問題に当たるかと思いますが、これまでの練習の様子を見ていても、彼本人はそういったプレッシャーにも耐えうる選手だと思いました」と語った。

【イングランド戦登録メンバー】

1茂原隆由(静岡)

2原田衛(BL東京)

3竹内柊平(浦安)

4サナイラ・ワクァ(花園)

5ワーナー・ディアンズ(BL東京)

6リーチ・マイケル(BL東京)

7ティエナン・コストリー(神戸)

8ファウルア・マキシ(東京ベイ)

9斎藤直人(所属なし)

10李承信(神戸)

11根塚洸雅(東京ベイ)

12長田智希(埼玉)

13ディラン・ライリー(埼玉)

14ジョネ・ナイカブラ(BL東京)

15矢崎由高(早大)

▽リザーブ

16坂手淳史(埼玉)

17三浦昌悟(トヨタ)

18為房慶次朗(東京ベイ)

19サウマキ・アマナキ(神戸)

20山本凱(東京SG)

21藤原忍(東京ベイ)

22松田力也(所属なし)

23サミソニ・トゥア(浦安)

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