《能登半島地震》被災地での医療活動経験を語る 仁静堂医院(群馬・高崎市)院長が講演

災害時の連携について理解を深めた講演会

 東日本大震災、能登半島地震で現地での医療活動に当たった、仁静堂医院(群馬県高崎市井野町)の静和彦院長が19日、同市江木町の希望館病院で活動経験について講演した。地元区長や民生委員、医療・福祉関係者約50人が参加し、災害に備えた地域連携の在り方を学んだ。

 静院長は、JMAT(日本医師会災害医療チーム)として3月に石川県に派遣された。現地医療機関の維持や継続を支援するJMATの役割に触れ、「医師だけでなく、(保健福祉など)多くの人が協力しないと現地の問題は解決しない」と強調した。

 東日本大震災での経験も踏まえ、「検視も含め、生きている人も死者も対象となる。何でも診られる医師が必要」と話した。

 講演は地域包括支援センター(高齢者あんしんセンター)の委託事業の一環で、社会福祉法人の希望館(同市)が主催した。

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