柴咲コウ 袋の中に本当の人が入った袋を持って森の中を駆けずり回る姿 「蛇の道」本編映像

黒沢清監督、柴咲コウ主演の、オールフランスロケによる日仏共同製作映画「蛇の道」(公開中)から、アルベール(ダミアン・ボナール)と彼の復讐に協力する小夜子(柴咲コウ)が、とある財団の関係者を拉致するシーンを切り取った本編映像が公開された。

人が入った大きな袋を持った2人が森の中を駆けずり回るシーンは、メインビジュアルにもなっていると同時に、オリジナル版も想起させるもの。このシーンの撮影では、長回しのワンカットが多用されており、さらに袋の中には本当に人が入っていたため、演じる柴咲とダミアンはかなり体力を消耗する撮影になった。

映像の最後には、人の入った袋を車のトランクに積み、発車する場面が収められているが、黒沢監督は、柴咲のある俊敏な動きに驚かされたという。「実は、柴咲さんがアクションをどこまでできるのか正直分からなかったんです。でも、やってみたらスゴくて。相手を押さえ込んだり、物を投げる動きが動物のように俊敏で、獰猛な感じがする。それこそ、車に乗って発車させるまでの速さは映画史上最速です(笑)。シートベルトを締めてからエンジンをかけ、ギアを入れて出発する動作は、誰がやっても時間がかかるんです。ハリウッド映画でも編集で大抵ごまかしているんですが、柴咲さんはとても速く、ワンカットで撮ることができたんです」と語っている。

「蛇の道」は、1998年に日本で劇場公開された黒沢監督による同名サスペンス映画を、黒沢監督自身によってセルフリメイクした作品。何者かによって8歳の愛娘を殺された父アルベール・バシュレ(ダミアン・ボナール)は、偶然に出会った精神科医の新島小夜子(柴咲コウ)の協力を得て、犯人を突き止め、復讐することを生きがいに殺意を燃やす。とある財団の関係者を2人で拉致していく中で、真相が次第に明らかになっていく。精神科医・新島小夜子役を演じるのは柴咲コウ。殺された娘の復讐に燃える男・アルベール役をダミアン・ボナールが演じる。

【作品情報】
蛇の道
2024年6月14日(金)より全国劇場公開中
配給:KADOKAWA
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