まるでサーカス!? 野生のサル3匹が綱渡り 「かわいい」とSNSで反響…でも“地元の厄介者” 広島・湯来町

綱渡りをしているのは、サーカスではなく、野生のサルです。ユーモラスな姿がSNSで話題になっているんですが、映像が撮影された現地を訪ねてみました。

広島市佐伯区湯来町です。RCCのクルーが訪ねると、山すそで野生のサルが次々に姿を現しました。サルは川を渡って、対岸の畑の農作物を荒らしに来るといいます。

地元住民
「農作物はもう全滅だから、あれが一番ですね、やられるのが」

そんな厄介者のサルの一風変わった姿が、このほど撮影されました。地上を歩くのではなく、川の上に張られた3本のワイヤを器用に伝って、川を渡っていきます。映像を撮影した人に当時の状況を聞きました。

映像を撮影 佐藤亮太さん
「大阪から修学旅行生が来ていて、彼らと一緒に田んぼの除草作業をしていた。そのときに中学生が見つけて、僕がそれを見て、初めての光景だったのですごく驚いた」

佐藤さんによると、ワイヤを伝って川を渡ったサルは1匹ではありません。わずか5分程度の間に3匹が相次いで渡っていったといいます。

こちらが最初に渡ったサル。1匹目なので慎重に渡っているようにも見えます。

最もペースが速かったのが2番目のサル。スイスイと順調に進んでいきますが・・・危ない!危うく川に落ちるところでした。

3番目に渡ったサルはペースを守り、着実にワイヤを伝って渡っていきます。安定感抜群で、難なく対岸の民家に到着しました。

佐藤さんがSNSに映像をアップすると「かわいい」と大きな反響があったといいます。

佐藤さん
「普段憎いやつではあるんですけど、あのときはちょっとかわいいなと思って、珍しいものを見せてもらったんで、たまにはこういう癒やしも与えてくれないと割に合わないなと」

サルは農作物を荒らすだけでなく、産直市の商品を盗むこともあるといいます。佐藤さんたち地元の人はこのコミカルな姿を複雑な思いで見ています。

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