元UFC王者・バーネットが初対面で学んだ〝猪木イズム〟「弟子として認めてくれたのかな」

超猪木展を訪れた(左から)デイビーボーイ・スミスJr.、ジョシュ・バーネット、エリック・ハマー

「超・燃える闘魂 アントニオ猪木展」が20日、東京・京王百貨店新宿店で開幕。元UFC世界ヘビー級王者ジョシュ・バーネット(46=米国)が、指導を受けた猪木さんへのリスペクトを語った。

バーネットは、自身が主催するプロレスイベント「ブラッドスポーツ 武士道」(6月22日、東京・両国国技館)を前に出場するデイビーボーイ・スミスJr.(38=カナダ)とエリック・ハマー(56)とともに、超猪木展に来場。一般客と写真撮影などのファンサービスに応じた。

2003年7月の新日本プロレス北海道・月寒グリーンドーム大会で、猪木さんと初対面したバーネットは「なぜかわからないけど急に、猪木さんに控室に呼ばれた。そこで自分の人生やプロレスにおける精神について、いろんなことを話してくれた。話を聞くにつれて、猪木さんが自分を弟子として認めてくれたのかなという気持ちになった。そこからプロレスラー、格闘家の一番の見本として、猪木さんを見るようになった」と笑顔を見せた。

ハマーは来日時に一度、バーで猪木さんに遭遇したことがあるという。「バーで猪木さんが葉巻を吸って、ウイスキーを飲んでいた。そこで、すかさず『隣に座ってもいいですか』と話しかけて、2時間ぐらいプロレスの美学について話をしてくれた。そしたら猪木さんがおもむろに立ち上がって、『おまえはいいクロスフェイス(顔面絞め)を持っているが、これにはかなわないだろう』と言い始めて、一晩中クロスフェイスをかけられた。当時猪木さんは70歳ぐらいだったと思うけど、多分鼻を折られたと思う」と当時受けた衝撃を振り返った。

10年に猪木さんは米WWEに殿堂入りを果たし、同年のセレモニーにも参加。元WWEのスミスJr.は「猪木さんとは、殿堂入りの表彰式で一度お会いしたことがある。その時にプロレスの哲学、精神をいろいろお話しいただいて学びがありました」としみじみと語った。

© 株式会社東京スポーツ新聞社