アルカラスがナダルとの五輪ダブルスに意欲!「特別な瞬間。彼から多くのことを学びたい」<SMASH>

今週行なわれている男子テニスツアー「シンチ選手権」(6月17日~23日/イギリス・ロンドン/芝コート/ATP500)にディフェンディングチャンピオンとして参戦している世界ランク2位のカルロス・アルカラス(21歳)が、大会開幕前の記者会見でスペイン代表として出場する今夏開催(7月27日~8月4日)のパリ五輪について言及。そこでダブルスを組むことになっている同郷の元世界王者ラファエル・ナダル(現261位/38歳)から多くのことを学びたいと意欲を示した。

毎年5月下旬に開かれる四大大会「全仏オープン」と同じローランギャロス(クレーコート)が舞台となるパリ五輪のテニス競技。先日にはアルカラスとナダルのダブルスでの出場が内定した。今年の全仏チャンピオンのアルカラス。そして全仏14度の優勝を誇る“赤土の王”ナダル。テニス版“ドリームチーム”が平和の祭典でどのようなプレーを見せるのか、注目は高まるばかりだ。

両者はシングルスにも参戦予定だが、アルカラスにとってはパリ五輪が初めてのオリンピック出場となる。次代のテニス界を担う21歳のニューヒーローは、過去2度五輪のシングルスで金メダルを獲得しているナダルからできる限りのことを吸収したいという希望を語った。
「オリンピックでラファ(ナダル)とダブルスをプレーするとは思っていなかった。僕にとっては特別な瞬間だし、もちろんとてもうれしいよ。どうなるかはわからないけど、素晴らしい時間を過ごせると思う」

「その中で彼は僕にあらゆることへの対処法を教えてくれるのではないかと思っている。僕は選手としても人間としても成長する必要がある若手の1人だ。もちろん、僕にとっては初めてのオリンピックになるし、全てが新しい経験になる。彼から多くのことを学びたい」

なお芝シーズン初戦として参戦している今週の「シンチ選手権」で、アルカラスは現地6月18日に行なわれた1回戦で世界26位のフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)に6-1、7-5で勝利。2回戦では先週の「ボス・オープン」(ドイツ・シュツットガルト/芝/ATP250)でツアー初優勝を飾った22歳のジャック・ドレイパー(イギリス/31位)と対戦する。次戦もアルカラスらしい力強いプレーを見せてもらいたい。

文●中村光佑

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