会社ぐるみで所属歌手の“飲酒当て逃げ”を隠ぺいした韓国芸能事務所、マネジメント業から撤退へ【全文】

飲酒当て逃げなどの容疑を受けている歌手キム・ホジュンの所属事務所が、マネジメント業から撤退していたことがわかった。

キム・ホジュンの所属事務所THINKエンターテインメントは6月20日、「当社が最近、社名をTHINKエンターテインメントからアートM&Cに変更したことは事実」と明らかにした。

続けて、「5月、当社は社会的物議を醸したことで、マネジメント事業を継続しないことを決めた経緯がある。これに対し、THINKエンターテインメントという社名を使わないことで株主間の合意がなされ、社名が変更された」と説明した。

そして、「マネジメント事業を行わないという意味で社名を変更しただけで、隠れた意図や姑息な手は無いということを申し上げます。どうか、これ(社名変更)に対する推測性の報道は自制をお願いする」と伝えた。

先立って同日、韓国紙『文化日報』は、THINKエンターテインメントの登記簿謄本を確認した結果、会社名がアートM&Cに変更され、11日に登記まで終えた状態だと報じた。

報道によると、同社は拘束されたイ・グァンドク前代表の代わりとして代表と社内理事に新たに選任したという。また、主要株主の一人であるタレントのチョン・チャヌは、依然として監査を担当している状態だ。

なおTHINKエンターテインメント所属歌手のキム・ホジュンは今年5月、ソウルの道路を走行していたところ、反対車線のタクシーと衝突する事故を起こした。

(写真提供=OSEN)キム・ホジュン

事故後、キム・ホジュンは逃走した挙句、事務所代表と本部長などがマネージャーを身代わりに。しかし、ドライブレコーダーのメモリーカードを紛失させた証拠、キム・ホジュンが飲酒運転をしていたことが判明し、非難を受けることとなった。

ソウル中央地検・刑事5部は18日、特定犯罪加重処罰法上の危険運転致傷・逃走致傷、道路交通法上の事故後未措置、犯人逃避教唆の疑惑などでキム・ホジュンを拘束起訴。加えて、元代表は証拠隠滅教唆の疑い、本部長は道路交通法違反(飲酒運転)幇助の疑いで拘束起訴され、マネージャーは道路交通法違反(飲酒運転)、犯人逃避、証拠隠滅の疑いで在宅起訴された。

所属事務所の発表全文は以下の通り。

こんにちは、THINKエンターテインメントです。

当社は最近、社名をTHINKエンターテインメントからアートM&Cに変更した事実があります。

5月、当社は社会的物議を醸したことで、マネジメント事業を持続しないことを決定しています。これに対し、THINKエンターテインメントという社名を使わないことで株主間の合意がなされ、社名が変更されました。

マネジメント事業を行わないという意味で社名を変更しただけで、ここに隠された意図や姑息な手は無いということを申し上げます。どうか、これに対する推測性の報道はご遠慮ください。

ありがとうございます。

◇キム・ホジュン プロフィール

1991年10月2日生まれ。2013年3月にデジタルシングル『私の人よ』(原題)でデビュー。2020年のオーディション番組『明日はミスター・トロット』に出演して4位(優勝者はイム・ヨンウン)となり、人気を獲得。その後、『リクエスト曲を歌います、愛のコールセンター』などでも抜群の歌唱力を証明した。

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