マツダ 出島地区をアジア向け物流拠点に 県から用地を取得 隣接のコンテナターミナル活用し効率化図る

TSSテレビ新広島

県は、広島港出島地区の分譲地8ヘクタール余りを自動車メーカーのマツダに売却する方針を明らかにしました。マツダは坂町にある物流施設をこの土地に移転し、新たな施設を建設する方針です。

20日、開かれた県議会の委員会で県は、県が埋め立てた広島市南区出島地区のおよそ8.3ヘクタールをおよそ86億円でマツダに売却すると発表しました。
マツダは、この土地に坂町にある物流施設を移転して東南アジアにある車の組み立て工場向けの部品をコンテナに積み込む施設を建設する方針です。

一方、県は坂町にあるマツダの物流施設をおよそ78億円で取得して貨物の仕分けなどを行うための用地としてコンテナターミナルと一体的に活用することを検討しています。
県は、今年8月にマツダと用地売却の仮契約を結んだ上で関連する議案を9月に県議会に提出する予定です。

【記者の目】
取材した若木記者によりますと出島地区では現在、国が東南アジア航路の新規就航に向けてコンテナターミナルを整備していて2025年度に完成する見込み。
県は、マツダの東南アジア向け貨物を出島地区に集約することで自動車産業をはじめとした製造業の物流の効率化を図る方針。

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