ハラスメントを通報した50代の自衛官が、上官から「内部通報はテロだ」などと言われ異動をほのめかされたり、不当な扱いを受けたとして、国を提訴しました。
原告の自衛官:「通報行為はテロ行為だと言われ、処分する、告訴する、謝罪しろと恐怖をあおる言葉を背景に、組織ぐるみで報復行為と報復人事を受けました」。
20日、札幌地裁に提訴したのは、北海道在住の50代の陸上自衛官です。この自衛官は2021年に、部隊内でハラスメントが行われていると通報窓口に匿名で訴えたところ、上官らに情報が漏えいし、自白を強要された上で「内部通報はテロだ」などと言われ、遠方への異動をほのめかされるなどの不利益な扱いを受けたとして、国に220万円の損害賠償を求めています。
会見で原告は、陸上自衛隊からは「ハラスメントは確認できなかった」と報告を受けたと言い、「加害者が『知らない』と言って、なかったことにするのであれば、セクハラを隠ぺいした五ノ井さんの事件と同じ対応だ」と訴えました。
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