藤井聡太叡王、八冠陥落 叡王戦五番勝負の第5局、伊藤匠七段に敗れタイトル失う

山梨県で開催されていた将棋の叡王戦第5局で、藤井聡太八冠が挑戦者の伊藤匠七段に敗れ、叡王のタイトルを失いました。

甲府市の常磐ホテルで20日に開催された叡王戦の最終局は振り駒の結果、藤井八冠の先手で始まりました。 藤井八冠の攻めを伊藤七段が受ける展開が続きましたが、 先に持ち時間を使い切ったのは藤井八冠で、伊藤七段が156手で勝利しました。 藤井八冠は竜王や名人など8つのタイトルをすべて保持していましたが、叡王のタイトルを失い「七冠」に陥落します。 タイトル戦の連覇記録は22でストップしました。 「シリーズを通して終盤戦でのミスが結果にもつながってしまったのかなと思う。それと同時に伊藤さんの強さを感じるところも多くあったので、それを今後糧にして頑張っていきたい」(藤井聡太七冠) 「シーズンを振り返ると、難解な将棋が多かったと思うが、叡王戦ですと持ち時間4~5時間という短い時間の中で自分としてはうまく指せた部分もあるかと思う」(伊藤匠 新叡王) 「若いから負けるのもいいことですよ。人生勝ちっぱなしということは絶対にないから、負けて強くなると思う」(愛知県瀬戸市に応援にきた女性) 新叡王となった伊藤七段は史上8番目に若い、21歳8カ月でのタイトル獲得となります。

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