【ボート】新開航が大外まくりでG3・ウエスタンヤング連覇 チルト3ズバリ「アレしかなかった」

 6コースからまくって大会連覇を果たした新開航

 「ウエスタンヤング・G3」(20日、からつ)

 6号艇の新開航(28)=福岡・118期・A1=が大外からまくってV。2着は末永和也、3着は安河内健(ともに佐賀)が入った。新開はウエスタンヤング2年連続の優勝で、プレミアムG1・ヤングダービー(9月18~23日・桐生)の優先出場権も獲得した。

 「優勝するにはアレしかなかった」と挑んだ6号艇からの優勝戦。初めての調整で臨んだチルト3で大会連覇をもぎ取った。1、2コースには地元の佐賀勢が万全の構えで入った。強力な出足を武器に地元初Vを狙う1号艇の安河内に、SG初優勝後の地元凱旋Vへ奮起する2号艇の定松勇樹(佐賀)が立ちはだかったが「スタート(S)を放ったら勝てないと思ったので全速で振りかぶっていった」。コンマ06のトップSを放ち、全艇を一気にまくり切った。

 「4日目の前半まではリズムも悪く、予選落ちの可能性もあったので気持ちを引き締め直した」。4日目後半に白星を挙げて得点率15位で予選通過。準優は5コースから冷静なさばきで優出権をつかみ取り、優勝戦は豪快な走りで栄冠を勝ち取った。これで今年もヤングダービーの優先出場権を獲得。「次は王道Vで優勝したい」。気持ちを新たにルーキー世代の頂点へ照準を定める。

© 株式会社神戸新聞社