中国競泳の孫楊、パリ五輪出場の夢が砕ける=中国ネット「自分でまいた種」

中国の競泳選手・孫楊のパリ五輪欠場が決まった。

中国の競泳選手・孫楊(スン・ヤン)のパリ五輪欠場が決まった。中国ポータルサイト・新浪の微博(ウェイボー)アカウント・新浪熱点は「孫楊のパリ五輪の夢が砕ける」と報じた。

中国国家体育総局水泳センターは18日、パリ五輪の水泳種目の選手リストを発表したが、そこに32歳の孫の名前はなかった。2012年ロンドン五輪と16年リオデジャネイロ五輪で計3個の金メダルを獲得するなど活躍した孫は、18年9月のドーピング規定違反をめぐる裁判の末、21年に4年3カ月の出場停止処分(20年2月28日起算)を受けていた。

今年5月28日には資格停止処分を終えて復帰し、6月21~23日のイタリアでの国際大会にエントリーしてパリ五輪への「最後の切符」の獲得を目指したが、間に合わなかった。新浪熱点は「復帰した孫楊が水泳を続ける決意に至った最大の要因はパリ五輪出場だった。しかし、彼がパリ五輪に出場するためには国家体育総局水泳センターが(選手選考で)特別な計らいをするしかなかった(が、結局それはなかった)」と伝えた。

孫は18年9月に行われたドーピング検査を「粗暴な行為」で妨害したとされる。孫は14年6月にもドーピング規定に違反しており、当初は8年間の出場停止処分が科されたが新規定により4年3カ月に「減刑」されたことでパリ五輪出場の可能性が浮上していた。

中国のSNS・微博(ウェイボー)では「孫楊はパリ五輪のリストに入らず」がトレンド上位に。ネットユーザーからは、「自分でまいた種」「暴力的な検査妨害をしたのだからやむなし」「彼自身の問題。誰のせいにもできない」「成績はともかく、性格に問題がある」との声や、「もともと間に合うはずはなかった」「復帰した時にすでに選考レースは終わっていた。夢が砕けるも何もない」との声が寄せられている。(翻訳・編集/北田)

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