ダイビング船転覆事故 41歳の船長を書類送検  宮古島海保 乗員20人が一時漂流

(資料写真)那覇地方検察庁のある那覇第一地方合同庁舎=那覇市樋川

 昨年8月に宮古島市の下地島沖でダイビング船「クリスタルM」がツアー中に転覆し、乗員20人が一時漂流した事故で、宮古島海上保安部は19日、当時の船長(41)を、業務上過失往来危険の疑いで那覇地検に書類送検したと発表した。

 送検容疑は昨年8月16日、天候不良が予想される中で航行を決定し、ツアーを中断するなど適切な回避行動をとらなかった疑い。容疑を認めているという。

 同海保によると事故当時、現場海域は見通しが悪く、スコールに伴う激しい雨が降っていた。転覆後、乗員20人は一時漂流したが、巡視船に全員救助された。全員命に別条はなかった。

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