41歳で打率4割超え 薬物違反、不良債権…“お騒がせ”天才打者が異国でV字復活

メキシコシティ・レッドデビルズのロビンソン・カノ【写真:Getty Images】

かつてヤ軍で活躍したカノがメキシコで復活…松井秀喜氏の元同僚

ヤンキースやマリナーズなどで活躍し、現在はメキシカンリーグのディアブロス・ロホス・デル・メヒコ(メキシコシティ・レッドデビルズ)でプレーするロビンソン・カノ内野手がリーグトップの打率.449を残すなど41歳となった現在も活躍している。

2005年にヤンキースでメジャーデビューを果たしたカノは松井秀喜氏とともにプレー。正二塁手として活躍し、2009年にはワールドシリーズ制覇にも貢献した。今季からはレッドデビルズに所属。元楽天の安樂智大投手、昨季はDeNAに所属したトレバー・バウアー投手がチームメートだ。

ここまでリーグトップの打率.449を記録。88安打、出塁率.502、OPS1.165はいずれも同2位。長打率も.663で同4位と圧倒的な存在感を示している。

カノは2013年オフに10年総額2億4000万ドル(約379億円)でマリナーズへ移籍。3年目の2016年は161試合出場で自己最多39本塁打を放ち、打率.298、103打点を記録した。

しかし、薬物規定違反で80試合の出場停止処分を受けた2018年以降はキャリアが暗転した。2018年オフにメッツに移籍して再起を図ったが、2020年に2度目の薬物規定違反。1年間の出場停止処分を科され、その後はパドレス、ブレーブスと結果を出せなかった。2022年8月にブレーブスから自由契約となり、大型契約の最終年となった2023年はメジャーでは所属チームなしでシーズンを終えていた。

“不良債権”と化していた強打者が、メキシコリーグで復活。41歳となったが、メジャー通算2639安打、335本塁打、1306打点の天才バッターが、強烈な打棒で存在感を示している。(Full-Count編集部)

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