北米で注目、無料の映像配信サービス「FAST」が日本でもスタート

By GetNavi web編集部

BBMは6月20日、無料の映像配信サービス「FASTチャンネル」の先行サービス開始を発表。合わせて発表会を開催しました。

FASTは無料広告型のストリーミングで、北米やアジアを中心に急速に伸びているサービスの形態。Netflixをはじめとする動画配信サービスが定着した一方で、膨大な映像作品の中から見たい作品を探すのが手間に感じるという人もいるはずです。FASTは従来のテレビ番組のように、チャンネルを選択するだけで番組が次から次へと流れるため、そうした手間を省くサービスとして注目を集めています。

↑発表会では「契約なしで視聴する広告付きTV配信サービス」と説明

また、動画配信サービスはサービスごとに月額などで料金が発生しますが、FASTは番組の間に広告が流れるため、ユーザーは無料で観られるのも特徴のひとつ。まさにテレビ番組そのものと捉えられそうです。

テレビ番組との違いはインターネット経由で視聴すること。また、テレビ番組は時間ごとにニュースやバラエティ、スポーツなど異なるジャンルの番組が流れますが、FASTの場合は好きなジャンルの番組を観続けられます。衛星放送の専門チャンネルをインターネット経由で視聴するのがイメージとして近いと言えます。

BBMは今回、国内で初めてこのFASTに簡単に参入できるシステムを開発し、映像コンテンツを持つさまざまな事業者に対して「FASTチャンネル」として提供を開始しました。6月20日時点でFASTチャンネルに参入した事業者は以下のとおりです。

これらの事業者/チャンネルは第一弾ラインナップで、今後サービスを順次拡大する見通しとのこと。

また先行サービス開始では、テレビに専用のスティックを接続して映像コンテンツやネットショッピングが楽しめる大阪ガスの「スマイLINK TV Stick」の新規加入ユーザーが対象となります。10チャンネル中9チャンネルの視聴が可能です。今後はGoogle TVやFire TV向けに「FASTチャンネル」アプリの提供、スマホやPCでも視聴できるWebサイトも用意する予定としています。

↑スマイLINK TV Stick

【視聴イメージをフォトギャラリーでチェック】(画像をタップすると閲覧できます)

なお、大阪ガス以外にも不動産事業者やケーブル事業者、通信事業者などとの協業展開も進めるそうです。

本格サービス開始は8月20日を予定。また今後は国内で2027年度中までに3000万人のユーザー登録を目指すとしています。

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