運営するアカデミーのコーチが生徒に性暴行…フェンシング女子元韓国代表が協会から除名、昨年は“性も偽る”詐欺師に騙され

フェンシング女子元韓国代表のナム・ヒョニが、ソウル市のフェンシング協会から除名されていたことがわかった。

理由は、ナム・ヒョニのフェンシングアカデミーで発生した塾生性暴行事件など、人権侵害申告義務に違反したためだ。

韓国メディア『イルガンスポーツ』は6月20日、ソウル特別市体育会のスポーツ公正監査室から送られた懲戒決定書を公開。ソウル市体育会で開かれた第3回スポーツ公正委員会によると、人権侵害申告義務違反の件について、出席委員(計7人)はナム・ヒョニの除名を決めた。

先立って2023年10月、ナム・ヒョニは結婚を約束した仲だとして15歳年下の“男性”チョン・チョンジョ氏を公開。しかし、その後、チョン氏が生物学的には女性で、詐欺の前科を持つ犯罪者だったことが判明し、世間に衝撃をもたらした。

(写真提供=OSEN)ナム・ヒョニ

この過程で、ナム・ヒョニが運営していたフェンシングアカデミーで、受講生2人の未成年者がコーチからセクハラや性暴行の被害に遭っていたことが後になって分かった。性犯罪の疑いが持たれていたコーチは昨年7月に亡くなり、事件は公訴権なしで終結した。

被害生徒の保護者が、このような内容をスポーツ倫理センターに申告して調査が行われたのだが、懲戒結果は最近通知されたという。

なお、ナム・ヒョニの婚約者として8カ月の間に約30人から35億ウォン(約4億円)規模の投資詐欺を行ったチョン氏は拘束起訴され、去る2月に一審で懲役12年刑を宣告された。

このうち、3件の事件で詐欺の共犯として告訴されたナム・ヒョニは、3月に無嫌疑の処分を受けている。

◇ナム・ヒョニ プロフィール

1981年9月29日生まれ。韓国・京畿道出身。身長154cm。大韓民国の元フェンシング選手。オリンピックは過去4大会に出場し、2008年北京大会で個人銀メダル、2012年ロンドン大会で団体銅メダルを獲得した。2011年に元自転車競技韓国代表のコン・ヒョソクと結婚、2013年4月に第一子となる娘が誕生したが、2022年8月に離婚を発表した。現在はソウル江南区でフェンシング教室「ナム・ヒョニ・インターナショナル・フェンシングアカデミー」を運営している。

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