電源ケーブル盗難、地下道冠水 大雨の日に排水ポンプ稼働せず4時間通行止め 刃物で切断か、土木事務所が被害届

排水ポンプが稼働せず4時間にわたり通行止めとなった国府地下道=20日、大磯町

 「電源ケーブルの盗難で、地下道が冠水」-。神奈川県平塚土木事務所は19日、県道63号が通る国府地下道(大磯町国府新宿)で電源ケーブルが盗まれたと発表した。ケーブルが切断されたことで、排水ポンプが稼働せず、18日の大雨で4時間にわたり地下道が通行止めとなった。

 同事務所によると、同日午前7時半に冠水のため同地下道を通行止めにした。その後、ケーブルが切断されており、地下道の排水ポンプが稼働していないことを確認。ケーブルを復旧させたところ、ポンプが稼働し、排水できたという。

 19日に現地調査したところ、地上のケーブル3本が4メートルにわたり刃物で切断されて現場からなくなっていたため、20日に大磯署に被害届を提出した。ケーブルには近年高値で取引されている銅線が使われており、同事務所は「当時は雨が降り危険な中、作業員が復旧に当たった。盗難行為はやめてほしい」と憤っている。

 同署によると、管内でケーブルを盗む事件が数件発生しており、同署は窃盗容疑で調べている。

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