野犬に襲われ放牧中の牛4頭が死ぬ、付近では5月末から同様の被害相次ぐ かんだ跡から野犬と判明、人を襲う可能性も 北海道別海町

北海道東部の別海町で、16日、放牧中の牛が襲われて死んでいるのが見つかりました。
襲ったのはクマではありませんでした。

JA道東あさひによりますと、16日朝、別海町上春別の牧場で「ウシが脱走している」と牧場関係者から農協に連絡がありました。
放牧地を探したところ、生後8か月の牛3頭が死んでいるのが見つかり、17日には放牧地からおよそ500メートル離れた場所で、さらに1頭死んでいるのが見つかりました。

別海町中春別の牛舎では5月、子牛8頭がクマに襲われ、うち4頭が死にました。しかし、今回襲ったのは…。

被害に遭った前嶋牧場 前嶋敏浩さん
「状況からいったらクマではない。野犬じゃないかと。本当に犬がそんなことするのかと。今まで1回もない、こんなことは初めて」

牛を襲ったのはかんだ跡などから、野犬だと分かりました。
上春別地区では5月末から野犬が牛を襲う被害が相次ぎ、これまでに6頭が死んでいました。
このため町と協力し、野犬を捕獲するための餌を設置しました。
JA道東あさひは、人も襲う可能性があるため、野犬を目撃した場合は役場や農協に連絡するよう呼びかけています。

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