福島県浪江町の特定帰還居住区域で除染作業が始まりました。
大熊町と双葉町に次いで3例目で、住民の帰還に向けた動きが本格化しています。
過足竜太朗記者リポート
「浪江町の特定帰還居住区域で除染が始まりました。
草刈りと田んぼの表面の土を削り取る作業が行われています」
20日から除染が始まったのは特定帰還居住区域に認定された浪江町の羽附地区です。
特定帰還居住区域は、帰還困難区域のうち、希望する住民が帰れるよう国が2020年代をかけて除染やインフラ整備を進めます。
浪江町では14の行政区、合わせて約710ヘクタールで、除染や被災した家屋の解体が進められます。
環境省福島地方環境事務所の環境再生課、中村祥課長は「引き続き迅速に除染を進めて、何とか早く、戻られるように環境省としては全力を尽くしていきたい」と語りました。
特定帰還居住区域の除染や家屋の解体は大熊町と双葉町に次いで浪江町が3例目で、富岡町でも夏頃に始まる見通しだということです。