パリ五輪見据え、”監督&主力不在”の中国を日本がストレートで下す! 初の表彰台まで、あと1勝【ネーションズリーグ】

初の表彰台まで、あと1勝に迫った。

現地6月20日、バレーボールのネーションズリーグは女子の決勝ラウンドがタイ・バンコクで開催され、1次リーグを8勝4敗の5位で終えた日本代表(世界ランク7位)は準々決勝でアジアの覇権を争う中国(同6位)と対戦し、セットカウント3-0(25-21、25-21、25-22)のストレート勝利を収め、ベスト4進出を果たした。

前日にはパリ五輪の1次リーグ組み合わせが決定した。日本は世界ランク1位のブラジル、同4位のポーランド、同20位のケニアと同じB組。一方の中国は開催国のフランス、同5位のアメリカ、同9位のセルビアら難敵が集うA組に入った。

対戦相手も決まり、五輪代表メンバー12人をかけた熾烈な争いも激しさを増している。日本はセッターに岩崎こよみ、アウトサイドヒッターに古賀紗理那、石川 真佑、林琴奈ら不動のメンバーで臨み、ミドルブロッカーは山田二千華と荒木彩花を置き、五輪本大会で1人しか登録できないリベロには福留慧美を起用した。逆に中国はパリ五輪本番を見据え、蔡斌監督と予選ラウンドを戦った主力選手は国内調整に励み、若手と臨時コーチで臨んだ。
第1セットは序盤から日本が主導権を握り、中国を翻弄。古賀や石川のスパイクが効果的に決まり、リードを保ったまま先取した。

第2セットは中国にペースを握られて中盤にリードを許すも、岩崎のトスから古賀のバックアタックが炸裂。さらにサービスエースも決まるなど、攻守でチームを牽引する主将の活躍で逆転し、最後は宮部藍梨がネット際の攻防を押し切って連取した。

第3セットはお互い点を取り合う展開となるが、最後は先にマッチポイントを握った日本が石川のスパイクが決まり、25-22で振り切った。

負けたら終わりの一発勝負を制した日本は22日の準決勝で、このあと行なわれる第2試合のブラジルとタイの勝者とファイナル進出をかけて対戦する。

構成●THE DIGEST編集部

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