和牛のオリンピックへ“しまね和牛”期待の新星! 歴代最高クラスの肉質でブランド力アップを(島根)

ブランド肉「しまね和牛」に期待の新星です。島根県の畜産技術センターで育てられたオスの種牛・種雄牛(しゅゆうぎゅう)が、歴代最高クラスの肉質を持つことなどがわかりました。その名も「スーパー種雄牛」です。

「しまね和牛」。和牛のオリンピックと呼ばれる5年に1度の「全国和牛能力共進会」でも、2022年に肉質日本一に輝きました。こうした実績に、さらに追い風となる存在が現れました。

安部大地記者:
こちらが「スーパー種雄牛」の“暁之藤”(あきのふじ)です。重さは880キロとがっちりとした大型で、しまね和牛再興にむけた期待の新星です。

島根県の畜産技術センターが、優秀な血統をかけ合わせて2019年に誕生させた若い種雄牛です。

担当職員:
全長は180センチ、性格はおとなしいですね。

「スーパー」なのは風格だけではありません。5月に行われた初めての能力評価で、“暁之藤”は総合評価が約400頭中1位に。加えて、サシの入りの良さなど7つの評価項目のうち、4項目で歴代トップのスコアを叩き出しました。

島根県畜産技術センター・長谷川清寿所長:
ダントツの牛を造成することができた。従来の種雄牛を超越した活躍をしてもらいたいという意味を込めて「スーパー種雄牛」とした。

県として初の命名です。
“暁之藤”の血統は、まだ約200頭と少数ですが、3年後の次の全国和牛能力共進会では、この「スーパー種雄牛」の存在が大きな鍵を握りそうです。

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